歯肉退縮治療について

1. 歯肉退縮とは

歯肉退縮とは、歯ぐきが下がって歯の根が露出してしまう状態をいいます。見た目の審美性だけでなく、しみる症状(知覚過敏)やむし歯のリスク増加、歯周病の進行にもつながるため、早めの治療が大切です。

主な原因:生まれつきの歯肉の薄さ・強すぎるブラッシング・加齢・外傷・矯正治療。 放置すると知覚過敏・歯根面むし歯・最終的には抜歯に至るケースもあります。

2. 治療方法:歯肉移植術(結合組織移植)

当院では、患者様に安心して治療を受けていただけるよう、術前・術後の写真や動画をご用意し、実際の変化をご覧いただけるようにしています。

50代女性

治療費用 88,000円 税込

治療期間 約2ヶ月

歯茎がさがり、歯が長くなってきた。このままさがり続け歯が抜けてしまうのではないかと心配になり来院。

歯肉退縮の根本治療は「歯肉移植術(根面被覆術)」です。上あごの内側(口蓋)から結合組織(下写真)を採取し、退縮した部位に移植することで、失われた歯茎の厚みと高さを回復させます。

この結合組織を移植します↓

 2ヶ月後には歯肉が回復しております↓

※歯肉退縮の治療には、以下のような副作用やリスクがあります。

・移植部位(口蓋など)の痛み・腫れ

・一時的な知覚過敏や違和感

・治癒の個人差による仕上がりの違い

・喫煙や歯ぎしりがある場合、再び歯肉が下がることがある

 

代表的な術式

・歯肉弁側方移動術 ─ 隣接する歯茎を横にずらして被覆する方法

・歯肉弁歯冠側移動術 ─ 歯茎を歯冠方向に引き上げて被覆する方法

・VISTAテクニック ─ 最小限の切開で複数歯を同時に治療できる低侵襲術式

・エムドゲイン併用 ─ タンパク質製剤を加えることで治癒促進・治療成績の向上

移植した歯茎は長期的に安定することが論文で報告されています(Agudio G, J Periodontol. 2016)。繰り返し手術が必要になるという心配は基本的に不要です。

3-1. 術前・術中・術後の状態(上顎)

術前の状態

【術前写真】歯肉が下がり、歯の根元が露出している様子が確認できます。

術中の状態

術後の経過

結合組織の供給側↓

【術後写真】治療後は歯の根元がしっかり覆われ、見た目も自然になりました。歯ぐきの健康状態も安定しています。

 

患者30代女性

上2〜2番の計4本の歯肉移植(歯茎移植)=結合組織移植手術

費用264000円

※歯肉退縮の治療には、以下のような副作用やリスクがあります。

・移植部位(口蓋など)の痛み・腫れ

・一時的な知覚過敏や違和感

・治癒の個人差による仕上がりの違い

・喫煙や歯ぎしりがある場合、再び歯肉が下がることがある

 

3-2. 術前・術中・術後の状態(下顎)

術前の状態

【術前写真】歯肉が下がり、歯の根元が露出している様子が確認できます。

術中の状態

術後の経過

下2〜3番の計5本の歯肉移植(歯茎移植)

費用243000円

※歯肉退縮の治療には、以下のような副作用やリスクがあります。

・移植部位(口蓋など)の痛み・腫れ

・一時的な知覚過敏や違和感

・治癒の個人差による仕上がりの違い

・喫煙や歯ぎしりがある場合、再び歯肉が下がることがある

  

術後の経過の目安

時期状態・目安
1ヶ月後腫れ・違和感が落ち着き、移植組織が定着してくる時期。歯茎の形が整い始める。
2ヶ月後組織がさらに安定し、歯茎の厚みと高さが回復してくる。通常のケアに移行。
3ヶ月後ほぼ最終的な仕上がりに近づく。知覚過敏の改善も実感できる場合が多い。

4. 施術の流れ

初診〜術後ケアまで、おおよそ2ヶ月のスケジュールで進めます。

1初診・無料カウンセリング 退縮の状態を確認し、分類・原因・治療方針を丁寧にご説明します。治療費・期間の見通しもこの段階でお伝えします。カウンセリングは無料です。
2術前準備(クリーニング・口腔衛生指導) 歯肉移植の成功率を高めるため、歯周病のコントロールとブラッシング指導を行います。喫煙は治療成績を大きく下げるため、禁煙へのご協力をお願いしています。
3手術当日(局所麻酔下) 局所麻酔をしっかり効かせてから行うため、手術中の痛みはほとんどありません。ご希望の方には笑気ガス(吸入鎮静)も対応しています。口蓋から結合組織を採取し、退縮部位に丁寧に移植・縫合します。
4術後1〜2週間(安静期間) 術後は腫れや違和感が出ることがありますが、通常1〜2週間で落ち着きます。移植部位への直接ブラッシングは避け、処方薬の服用と食事制限を守っていただきます。
5術後1〜2ヶ月(経過確認) 移植した組織が安定し、歯茎の厚みと高さが回復してきます。経過良好であれば通常の口腔ケアに戻っていただけます。定期メインテナンスで長期安定を目指します。

5. 副作用・リスクについて

歯肉退縮の治療には、以下のような副作用やリスクがあります。

・移植部位(口蓋など)の痛み・腫れ

・一時的な知覚過敏や違和感

・治癒の個人差による仕上がりの違い

・喫煙や歯ぎしりがある場合、再び歯肉が下がることがある

6. 術後の注意点

・術後しばらくは強いブラッシングを避け、指導に従った清掃方法を行う

・喫煙やアルコールは治癒を妨げるため控える

・定期的な歯科検診・クリーニングを受ける

まとめ

歯肉退縮は「年齢のせいだから仕方ない」と思われがちですが、適切な治療で改善できます。見た目の改善だけでなく、歯を長く守るためにも大切な処置です。

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