2026/06/05
歯の治療でセカンドオピニオンを考えたとき——上手な活用の仕方
「また今日もレントゲンを撮るの?体に影響はないのかな」と気になったことはありませんか。医療のためとわかっていても、被曝という言葉には少し不安を感じる方も多いと思います。歯科のレントゲンで実際にどのくらいの放射線にさらされるのか、正しい知識を持っておきましょう。
歯科で使われるレントゲンには、数枚の歯を撮影する「口内法」と、口全体をひとまとめに撮影する「パノラマ」があります。口内法1枚あたりの被曝量は約0.01〜0.02mSv(ミリシーベルト)、パノラマでも約0.03〜0.1mSv程度とされています。
これをわかりやすく比較すると、私たちが日常生活で自然界から受ける放射線(自然被曝)は年間約2.4mSv程度。東京〜ニューヨーク間の飛行機に乗ったときの被曝量が約0.1〜0.2mSv程度です。歯科のレントゲン1枚は、これらと比べてもごくわずかな量であることがわかります。
現在の歯科医院ではデジタルX線が普及しており、従来のフィルム式に比べて被曝量が大幅に減少しています。必要な情報を最小限の被曝量で得られるよう、技術は進歩し続けています。
歯科でレントゲンを撮影する主な目的は、目では直接見えない部分の情報を得るためです。歯と歯の間の虫歯、歯の根の状態、歯を支える骨の様子、埋まっている親知らずの向きや深さなど、レントゲンなしでは確認できない情報がたくさんあります。
定期健診の際の撮影は、自覚症状がない段階での異変を早期に発見するためのものです。「痛くないのになぜ撮るの?」と思う方もいるかもしれませんが、虫歯や歯周病は症状が出る前から進行していることが多く、早期発見が治療の侵襲を小さくすることにつながります。
撮影の頻度は患者さんの状態や治療の段階によって異なります。「今日はなぜレントゲンを撮りますか?」と気軽に聞いてみれば、歯科医師は喜んで説明してくれるはずです。
妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は、受診の際に必ず歯科医師やスタッフに伝えてください。被曝量が非常に少ないとはいえ、妊娠中は不必要な検査を避けるのが基本的な考え方です。どうしても必要な場合は、防護エプロンを着用して最小限の撮影にとどめる配慮がなされます。
小さなお子さんの場合も同様で、成長期の体への配慮から、必要性が認められる場合に限って撮影が行われます。「子どもへのレントゲンは大丈夫ですか?」と質問することは自然なことですし、歯科医師も丁寧に説明してくれます。
歯科のレントゲンは適切に管理・使用されており、過度に心配する必要はありませんが、疑問や不安があれば遠慮なく伝えることが大切です。安心して治療を受けるためにも、わからないことはどんどん質問しましょう。
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執筆者
医療法人凌和会すが歯科矯正歯科
理事長 菅 良宜
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい
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