「軟らかいものばかり食べる」は歯周病のリスクを高める

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 「噛む力が弱くなるから軟らかいものを食べる」——高齢の方や顎に疲れを感じやすい方がよくおっしゃるこの習慣、じつは歯周病を悪化させる大きな要因の一つです。今回は「食べ方」と歯の健康の知られざる関係をお伝えします。

唾液は口の中の「天然の消毒液」

食べ物を噛むたびに、口の中では唾液が分泌されます。唾液には消化酵素だけでなく、抗菌成分(ラクトフェリン・リゾチーム・IgAなど)が含まれており、口腔内の細菌の増殖を抑える働きがあります。

ところが軟らかいものばかりを食べていると咀嚼回数が激減し、唾液の分泌量も落ちます。現代人の平均咀嚼回数は戦前と比べて約6分の1に減ったとも言われており、これが口腔環境の悪化に直結しています。

噛まないと歯茎の血流まで落ちる

咀嚼には「歯根膜」と呼ばれる歯と骨をつなぐ繊維組織への刺激が伴います。この刺激が歯茎の血流を促し、歯周組織に酸素と栄養を届けるポンプ役を果たしています。

軟らかい食事が続くと、この刺激が失われ歯茎の血流が低下します。血流が減れば免疫細胞も届きにくくなり、歯周病菌への抵抗力が下がります。「食べているのに栄養が届かない」という状態が歯茎で起きているのです。

「歯に良い食べ物」よりも「歯を使う食べ方」

カルシウムやビタミンDなど歯に良い栄養素を摂ることも大切ですが、それ以上に重要なのが「しっかり噛む食べ方」です。食材を少し大きめに切る、根菜や繊維質の多い野菜を意識して取り入れる、一口30回を目安に噛んでみる——こうした小さな工夫が唾液分泌を高め、歯周病予防に働きます。

顎や歯に痛みがある場合は無理は禁物ですが、「なんとなく軟らかいものを好んで選んでいる」という方はぜひ食べ方を見直してみてください。

まとめ

歯周病は歯磨きだけで防ぐものではありません。「どう食べるか」が歯茎の環境を大きく左右します。毎日の食事が歯の寿命を決めると言っても過言ではありません。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

 


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執筆者

医療法人凌和会すが歯科矯正歯科

理事長 菅 良宜

治療理念

人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい

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