インプラント治療の施術時間はどのくらい？

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インプラント治療の施術時間はどのくらい？

～1回あたりの平均時間と治療の流れ～

インプラント治療を検討される患者さまから、よくいただく質問のひとつが「1本あたり、手術にはどのくらい時間がかかるのですか？」というものです。
実際の施術時間は、骨の状態や本数、手術の内容によって大きく異なりますが、一般的な1本のインプラント手術ではおおよそ60〜90分程度が目安となります。

■手術時間が変わる要因

インプラントの施術時間を左右するのは、単に「埋入する本数」だけではありません。以下のような要素が大きく関係します。

・骨の厚みや硬さ
　骨がしっかりしている場合はドリリング（骨への穴あけ）もスムーズに進みますが、柔らかい骨では慎重な処置が必要となるため、時間が延びる傾向があります。

・同時に行う処置の有無
　骨造成（GBR）やサイナスリフト、抜歯即時埋入などを同時に行う場合は、1本あたりの処置でも90〜120分ほどかかることもあります。

・使用するガイドシステムや機器
　最近では、CTデータをもとにしたサージカルガイドを使用することで、術前に正確な位置決めが行えるため、手術自体は40〜60分ほどで完了することも珍しくありません。

■手術の流れと時間の目安

インプラント治療は1回で終わるものではなく、以下のような段階を経て行われます。

1.カウンセリング・診査診断（30〜60分）
　CT撮影や模型分析を行い、骨の状態や神経の位置を確認します。

2.一次手術（インプラント埋入）（1本あたり60〜90分）
　局所麻酔下で、顎の骨にインプラント体を埋め込みます。術後は数日間の腫れ・違和感が出る場合もあります。

3.治癒期間（2〜6か月）
　インプラントと骨が結合する「オッセオインテグレーション」の期間です。特に手術を行わないため、この間は通院によるチェックのみです。

4.二次手術（アバットメント装着）（30分前後）
　歯ぐきを開き、人工歯を支える金属パーツ（アバットメント）を取り付けます。

5.最終補綴（かぶせ物の装着）（30〜60分）
　セラミックやジルコニアなど、見た目と機能を両立した人工歯を装着します。

■安全・確実に進めるためのポイント

インプラント手術の時間を短くすること自体が目的ではありません。むしろ大切なのは、「安全で確実に」行うことです。
当院では、手術前にCT画像をもとに三次元的な分析を行い、血管や神経の位置を避ける最適な角度で埋入できるよう設計します。さらに、滅菌環境を整えたオペ室で行うことで感染リスクを最小限に抑えています。

■まとめ：短時間でも精密・安全な治療を

インプラントの施術時間は、1本あたり60〜90分が目安ですが、これは「慎重さ」と「精密さ」を両立させた結果です。
近年では、術前シミュレーション技術やガイド手術の普及により、短時間でも高精度な埋入が可能となっています。
治療時間はあくまで一つの目安です。大切なのは、患者さまの骨の状態や全身の健康を考慮し、無理のないスケジュールで進めることです。

インプラントをご検討の方は、焦らず丁寧に説明を受け、納得のうえで治療に臨まれることをおすすめします。

当医院の理事長　菅　良宜は世界販売本数１位であるインプラントメーカー（Osstem社）のインプラント技術指導講師、日本口腔インプラント学会専門医、アメリカインプラント学会専門医の資格を有しています。

サージカルガイドを用いたデジタルインプラントにより、より安全により確実に世界レベルのインプラント治療を患者さまに提供できます。

当医院では治療技術はもちろん、患者さまの心と向き合い診療していくことが大事と考えています。

それは理事長　菅　良宜の治療理念である

「人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい」

という想いからです。

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