私が精密根管治療を勧める理由

私が精密根管治療を勧める理由についてお話させていただきたいと思います。

すが歯科矯正歯科守口門真院の院長


当医院の理事長 菅 良宜は名門トロント大学の根管治療のプログラムを卒業しており抜歯の前に歯を残すことを第一に考えています。

 

ところでみなさま、精密根管治療をご存知でしょうか?

皆さんは歯の治療は何回もやり直しができると考えていますか?

この図のように歯の治療は平均5セットしか治療できず、その後抜歯となってしまいます

根管治療は大きく、初めて根管をさわる(イニシャルトリートメント)、何回目かの根管治療である(リトリートメント)に分けられます。

イニシャルトリートメント、リトリートメント時ともに精密根管治療をおこなうと通常の根管治療に比べてその後の予後に良い結果をもたらします。

根管治療とは、歯の神経に炎症や感染をおき、歯髄をとり根管内をきれいにする治療のことをいいます。根管治療は歯科治療の中で難易度が高い治療となります。

そもそも根管治療とは、むし歯菌におかされた神経や歯を除去し、歯茎の根管をきれいにする治療です。

主にむし歯菌が神経にまで到達してしまったような、重度のむし歯に対して根管治療を行います。

根管治療と保険診療のジレンマ

現在、日本のほとんどの歯科医院で、この根管治療を保険診療で行っています。

確かに保険診療には治療費が安いなどメリットがあります。

しかし、歯の根管は、直径1mm以下と非常に細く歯科治療の中でも特に高度で繊細な技術を要します。

精緻な治療に必要な専門器具を使ったり、時間的な制約などから保険診療だけで充分な治療を行うのには限界があると言わざるを得ません。

根管治療は家の建築でいうと基礎にあたるものであり、歯を残す上で非常に大切です。 とても大切にも関わらず、現在欧米と日本の歯科治療で非常に異なる治療をしている分野でもあります。これは治療費が影響して、明確な差を作り出しています。欧米では108,011円、 日本では5,839円で差額は102,172円となります。

このようなことが根管治療に使える器具、材料、歯科医師が研修を受ける為に必要な費用に影響を与えます。こういったことから、欧米と日本の治療成績の違いが起きています。

精密根管治療と保険での根管治療の違い

当院で精密根管治療時に用いる器具・器材について

治療前後に使用する検査設備

~レントゲンや歯科用CTについて~

患部の状態を正確に把握するための重要な設備がCTです。 通常の歯科治療ではレントゲンを使用することが多く、確かにレントゲンでも口腔内の状況を大まかに把握することはできますが、CTを使えばレントゲンでは見つけられなかった小さな病変を可視化することが可能になります。

当院では最新鋭のCTを導入し、必要に応じてレントゲンと使い分けている為、より精密な根管治療が可能です。

 

治療中に使用する患部拡大設備

~マイクロスコープ~

これまでの根管治療は、 主に肉眼で処置が行われていました。当然ですが治療部位が細部まで見えないため、担当医の経験や勘に治療の成功率が大きく左右されてしまいます。 対して当院では、最新のマイクロスコープを導入しております。 肉眼の20倍まで視野を拡大して処置を行うため、根管内の微細な病変も見逃すことが少なくなり、治療成功率の上昇が見込めます。実際に、マイクロスコープを根管治療に活用することで、治療成功率が90%まで上昇するというデータも存在しています。

 

根管内の殺菌を行う設備

~エルビウムヤグレーザー~

むし歯菌に汚染された神経や血管を除去する処置では、リーマーと呼ばれる細い器具を使ったり、消毒薬などを作用させたりすることで、根管内の無菌化に努めます。 しかし、根管内はとても複雑な形態をしており、なおかつそのすべてを肉眼で確認することができないため、確実に無菌化することは困難です。 そこで、歯科用レーザーを活用し、根管内の殺菌を効率的に進めていきます。 その結果、治癒も早まり、再治療の必要性も低下します。

 

治療中に使用する衛生器具

~ラバーダム~

ラバーダムは、根管治療の処置中に治療する「歯」以外にかぶせて唾液や菌による汚染を防ぐためのゴム製のシートです。米国では根管治療にラバーダムを使うのは当たり前になっていますが、 装着に時間がかかること、また費用の問題により、日本の歯科医院での使用率は5%程度と言われています。もちろん、 当院ではラバーダムを使用しております。

 

根管治療に使用する器具

~ニッケルチタンファイル~

実際にむし歯菌に汚染された神経や血管を除去する処置では、ファイルと呼ばれる器具を使用します。 通常の保険診療では、ステンレス製のファイルを使用しますが、 ステンレスは柔軟性に欠けるため、 根管に傷をつけてしまったり、穴を開けてしまうことがあります。 当院ではニッケルチタン製のファイルを使用することで、口腔内や処置箇所を傷つけるこ

とを防ぎ、より効率的に汚染された神経や血管を除去しています。

 

根管治療に使用する材料

~MTA セメント~

当院では根管治療の際に、MTAセメントを使用する場合もあります。

MTAセメントとは、歯の神経の保護や穴の空いた歯を埋める、 最新の歯科治療薬です。 本来であれば歯の神経を全て取らなければいけないような状態でも、 MTA セメントを使うことで歯の神経を残せる場合があります。また、歯を組成する成分に近いため、歯の組織を再生させて治療後の経過を良好にする効果も期待できます。

 

精密根管治療は誰でもできるというわけではなく、歯科医師の技術が要求されます

当院では、トロント大学スタディプログラムで研鑽を積んだ歯科医師が根管治療を行います。

理事長 菅は根管治療の成績が厳しく要求される海外の大学のプログラムの卒業生です。

精密根管治療をした後は被せ物の選択です。

精密根管治療がきちんとされた場合に他に歯を残すということで大事なものが被せ物です。先述した通り根管治療は家の建築でいうと基礎にあたるものでありますが、被せ物は実際に使用する家になります。

こちらはアメリカの大学で取られた統計データです。表から見てわかる通り、根管治療の被せ物の精度が低いと成功率が下がります。

被せ物の選択は根管治療の予後を決める重要な因子になります。

保険診療で使用される被せ物は銀歯やCADCAM冠というものになります。

ただ、それらは下記のようなデメリットがあります。

被せ物が変形すると、再治療の可能性が上がってしまいます。

このように適合制度が低いものを使用することで先ほどの

こちらの図の結果に至るというわけです。

反対に被せ物の精度が良いものとはジルコニアで作られたものを言います。ジルコニアは人工ダイヤモンドなので、割れず、半永久的に機能し続けます。

根管治療で自費治療を選択した場合、被せ物には保険診療を選択することができなくなります。 保険制度上の混合診療にあたるため、自費治療用の素材を選んでいただくことになります。 根管治療とセラミックの被せ物の価格を合計すると、インプラント治療の値段になります。 ほぼ同じ値段で治療しても残るかどうか分からない

ということであれば、抜歯してインプラント治療を実施することを患者様も歯科医師も選択する場合が多くなります。 そういったことに疑問を感じ、まずは歯を残すということを選ばれやすい制度を当院では設けています。

根管治療の流れ

〇初診時

口腔内の精密検査

痛い歯だけでなく全ての歯を診察その後、レントゲンを撮影

し、必要に応じてCTも撮影します。

カウンセリング

検査結果をもとに、患者様の口腔内の状況や必要な処置、治療期間や費用などをお伝えします。

応急処置

腫れや痛みがある場合は、応急的な処置を行います。

根管治療2~5回程度(症状によって回数は変動)

はじめに、根管内のむし歯菌が感染した神経や内部組織を洗浄し、 細菌を取り除きます。さらに根管内を薬品を使って洗浄し、念入りに殺菌します。保険診療ではこの治療を複数回行いますが、 当院の自費診療では一度で細菌を完全に除去します。仮歯をつけてこの日は終了です。術後の経過観察のため、次回の来院は1週間ほど期間をあけます。

根管治療後

症状によって異なりますが、 術後の様子観察をします。 仮歯が安定し、細菌の再感染がないと判断できれば、充填剤入れて密封します。

仮歯を固定するために、ファイバーポストを立てて土台を作ります。

歯の破折を防いだり、細菌の再感染を防ぐといった目的もある、重要な処置です。

コア(土台)とは歯根(歯の根っこ)の強度をあげるため、歯根を削り土台としてしん棒をいれるものです。 しん棒の材質は金属(メタルコア)がほとんどでしたが、最新技術のグラスファイバーを用いたものがファイバーコアです。

上の図がメタルコアという土台になります

メタルコアは

・歯根が折れるリスク
・金属色が透けて歯茎が黒ずんで見える
・歯茎にメタル色素が沈着するリスク
・金属アレルギーを起こすリスク

というデメリットがあります。

もう一つのファイバーコアというものは

・色が白いので被せ物をした時に透明感が出てきれい。

・歯ぐきや歯の根っこが黒ずむことがない。

・硬さが歯の根っこに近く、またしなる性質があるので根っこが割れる可能性が大幅に下がる。

・金属アレルギーがない。

というメリットがあります。

被せ物の装着

口腔内の経過観察

前回の治療からの経過を観察し、膿や炎症の有無を確認します。

根管治療を行なった歯の再感染を防ぐためには、被せ物の精密な処置が重要になります。

インプラント専門医だからこそ歯の保存を徹底的にこだわった診療コンセプト

理事長 菅は日本口腔インプラント学会専門医とアメリカインプラント学会専門医で、数多くのインプラント埋入実績があります。しかし、保存の道がまだ残されている歯に対してインプラント治療をご提案することはありません。

精密な診査診断を実施し、根管治療によっても治癒が期待できないケースにこそ、インプラントが適応されるべきだと考えております。

インプラントにしないために、歯の保存を徹底的にこだわった診療コンセプトで治療を行っております。

その中で、なるべくインプラント治療を実施する時期を遅らせることが患者様にとって大切な選択だと考えております。そこで、「歯を残す」という選択をしていただく可能性を上げ、患者さまにより良い治療を提供したいという思いから、被せ物にセラミックを選んでくださる場合、 根管治療に関しては、自費治療の質で治療するということでこの内容を考えました。 さらに、より歯を残すということを選択する可能性を上げるために、装着後5年以内に抜歯治療になった場合でも、定期検診に継続して来ていただけるのであれば、インプラントやブリッジなどの治療を選択いただけます。 その場合、保証分として被せ物の半分の費用をインプラント治療など治療費から引かせていただきます。

精密根管治療のことを色々と調べていただいた患者さまはおわかりかと思いますが、 当医院の精密根管治療はまずは歯を残すということを費用面で選びやすく、 また、 万が一抜歯になったとしても、その後の保証で、他院にはない充実したものとなっています。なぜこのようにしているかといいますと 私の治療理念として「人生を変える歯科治療」というものがあります。 歯を残したいという患者さまの想いにお応えし、患者さまの人生がより良いものであってほしいためです。診察時にお悩みを教えてください。一緒に解決していきましょう!

《注意事項》歯の破折や重度の歯周病がみられた場合、 抜歯となる場合が高くなります。

~どうしても歯を直せないケースについて~

当院では、できるだけ歯を残すよう努力をしておりますが、

残念ながら下記の場合は歯を残すことが難しいことが多いです。

1.歯が割れている場合

2.歯周病で歯がグラグラしてる場合

3.むし歯が大きくなりすぎて崩壊してる場合(場合によっては残せることも)

上記が抜歯の対象になります。 ご理解の程、宜しくお願い致します。

当院の症例

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料金について

当院では、根管治療後の被せ物にセラミック(※)を選択された場合、 根管治療を保険診療で対応致します。※ジルコニア(ステインあり) 以上が対象となります

例:被せ物をセラミックを選択し、 感染根管処置を行った場合

大臼歯の感染根管処置費用は本来132,000円(税込)かかりますが、この費用は保険診療にてご請求致します。

被せ物のジルコニア(ステインあり) :132,000円 (税込)が自費診療分の費用になります。

本来、マイクロスコープを使用した精密根管治療は、機材や材料、 ドクターの技術研修費用などの問題で、日本の保険診療の制度では提供できないというのが現実です。 しかし、 「できるだけ歯を残す」という選択を患者様にしてほしいという想いから、この独自の料金体系を設けることにいたしました。

また万が一5年以内に抜歯になり、インプラントを選択した場合インプラント治療費から被せ物の費用を引かせて頂きます。(5年保証、返金は致しません)

費用の目安

・保険の根管治療2~4回 前歯の場合計3,000~6,000円、奥歯の場合計6,000~10,000円

・ファイバーコア16,500円

上記の費用に被せ物のジルコニアクラウン(ステインあり)だと132,000円、ジルコニアレイアリングクラウン143,000円/前歯部の金額を足したものがトータル金額の目安になります。

その他よくある質問について

Q. 精密根管治療は保険適用ですか?

A.精密根管治療はホームページでもお伝えしている通り、歯科医師の専門的な技術者、知識、高価な材料、機械を使用しての治療のため、保険外診療となります。

しかし、 当医院はたくさんの患者様を救いたいという想いから、上部の被せ物を指定の被せ物以上の材料を選択された場合、 保険治療にておこなっております。 まずはご相談くださいませ。

Q.

マイクロスコープを用いての保険外での根管治療は通常の根管治療とどのようにちがうのですか?

  1. 根管治療は非常に難易度の高い治療になります。 それをおこなう上で有利に働く、

材料や器具、機械があります。マイクロスコープもその一つでより精密に根管の内部

を精査することが可能となります。より精密に精査できるということは良い治療結果に影響します。そのように保険治療では通常、高価であるため使えない道具を用いることができるので、 良い結果に繋がります。他には、歯科医師の技術の差による値段の区分ということで保険外治療という分けられ方もあります。(保険治療では値段は一律のため)

Q. 根管治療後、痛みがずっと続いております。このまま治療しても大丈夫でしょうか?

A.根管治療の際、根管の先を治療するため、 治療後に痛みがでることはございます。しかし、痛みが何日間もずっと続くようであれば治療の不具合あるいは治療している歯自体の問題がある可能性がございます。もし、ご心配でしたら、セカンドオピニオンとして当医院で診察させていただきます。

Q.精密根管治療の回数と期間はどれくらいでしょうか?

A.根管治療をおこなう上での最初の診査、診断が一回根管治療が1~5回ほどになります。

期間に関してはこの回数をつめてきていただくことも可能ですので、最短で一ヶ月ほどで終了可能となります。

Q.他の歯科医院で根っこの先が膿んでいるといわれました。自覚はなく、とくに症状もありません。 治療した方がよいですか?

A.根管の先に嚢胞が形成されております。その場合、診査、診断をおこなった後、治療が必要かどうかをお伝えさせていただきます。基本的には治療した方が良いと考えていただければと思います。

Q. 抜歯しないといけないといわれました。どうしても抜きたくありません。歯を残すことは可能でしょうか?

A.当医院では歯の破折や重度の歯周病以外は保存を試みております。実際、他院にて抜歯しかないといわれた歯の保存にも成功しております。しかし、どうしても残せない場合もありますので、 初めの診察にて患者様と話あいどのような状況かをしっかりご説明させていただきます。まずはご相談くださいませ。

 


当医院では治療技術はもちろん、患者さまの心と向き合い診療していくことが大事と考えています。

それは
理事長 菅 良宜
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい
という想いからです。

大阪でインプラントでお困りなら
電車で京橋からなら8分,
守口市駅からなら1分の
京阪西三荘駅徒歩2分に位置しています。
カウンセリングは無料になります。お気軽にご相談ください。

門真市・守口市で根管治療・インプラント治療・矯正治療・歯茎移植(歯肉移植)に強い歯医者、すが歯科矯正歯科 門真守口院 大人こどもクリニックでは
24時間Web予約を受け付けております。
気になる点がある方は、ぜひ一度以下からご予約お待ちしております!
https://apo-toolboxes.stransa.co.jp/user/web/675/reservations

日本・アメリカ両国の専門医 理事長 菅 良宜によるインプラント治療
詳しい内容の専門サイトはこちら
https://www.suga-dent.com/implant/

症例ブログはこちら
https://www.suga-dent.com/case/implant/
執筆者
医療法人凌和会すが歯科矯正歯科
理事長 菅 良宜
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい

すが歯科矯正歯科守口門真院の院長

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