2023/08/21
むし歯がなくても歯周病になるの？
みなさんは、歯磨きをしている時に血が出ることがありませんか？歯磨きのたびに出血する。
という方もいるのではないでしょうか。健康な歯ぐきは、少しの刺激で出血することはほとんどありません。
歯ぐきからの出血があるということは、お口の中でなんらかのトラブルが起きているサインの
可能性があります。歯磨き時の出血の原因についてご紹介します。
- 歯を磨く時の力が強すぎることが原因で出血する
強い力をこめて磨くと、歯ぐきを傷つけてしまい出血の原因となります。
また、強い力で磨きすぎると汚れを効果的に落とせません。歯ブラシは軽く持ち、
やさしい力で適切なブラッシング方法で磨くことが大切です。
- 歯ブラシの毛のかたさが合っていないために出血する
歯ブラシにはいくつか種類があり、ヘッドの大きさや毛のかたさを選ぶことができます。
自分のお口の状態に合ったものを選ぶことが大切です。汚れが取れやすい等の理由でかための
歯ブラシを好まれる方もおられますが、かための歯ブラシは歯ぐきを傷つけやすいです。
歯磨きで出血しやすい方は歯ぐきを傷つけにくいやわらかめの歯ブラシを使用することをおすすめします。
- 歯ぐきの炎症が原因で出血する
歯ぐきに炎症が起きていると、少しの刺激で出血してしまいます。かぶせ物が合っていないことや、
大きなむし歯が歯ぐきの下にまで進行することでその部分の歯ぐきが炎症を起こすことがあります。
また、炎症の原因が歯並びということもあります。歯並びが気になる方は一度歯科医院で相談してみましょう。
- 歯周病が進んでいるために出血する
歯周病とは、歯と歯ぐきの間から細菌が侵入し、歯ぐきの炎症や出血を起こし、歯の周りの
歯周組織を破壊し骨を溶かしてしまう病気です。むし歯と違って痛みが出ないことが多く、
自覚症状が少ないので気付きにくい疾病ですが放っておくと最終的に歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。
認知症やがん、肺炎、動脈硬化、糖尿病、心臓病、肥満、骨粗しょう症、低出生体重児・早産とも関連があり、
お口の中だけではなく、全身の健康ともつながっている重大な病気です。
歯周病には出血以外にも以下のような症状があります。
・起床時、口の中がねばねばする
・歯ぐきが赤く腫れる
・歯ぐきが下がった気がする
・口臭が気になる
・歯ぐきに痛みを感じることがある
・歯が揺れる
・歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい
これらの症状が多く当てはまる方は歯周病の可能性が考えられるので、
一度検査を受けることが望ましいでしょう。
30歳以上の約8割の人が歯周病である言われています。歯周病予防で大切なことは、
毎日の正しいブラッシングと歯科医院で受ける定期的なメンテナンスです。
正しいブラッシング方法は、以下の通りです。
・ハブラシはペンを持つように軽くにぎって持つ
・1本ずつ磨く。(まとめて磨かない)
・毛先を歯と歯ぐきの間にあて、軽い力で、小刻みに歯ブラシを動かす。
・でこぼこしている歯は歯ブラシを縦にして、歯と歯の間、歯と歯茎の間を丁寧に磨く。
・前歯の裏は、歯ブラシを縦にして、持ち手に近い方の毛先を当てて磨く。
・デンタルフロスや歯間ブラシを活用し、歯と歯の間を清潔に保つ。
歯と歯ぐきの間、歯と歯の間、奥歯のかみ合わせ、歯並びがでこぼこしている場所は
磨き残しが多くなりがちなので特に丁寧に磨きましょう。
歯科医院での定期検診では、お口の中の状態のチェックや歯磨きなどホームケについてのアドバイス、
クリーニングやフッ素塗布などを行います。
・その他、糖尿病や生活習慣の乱れ(ストレスや睡眠不足による免疫力の低下)、
ホルモンバランスの変化(妊娠中や更年期)によって出血がおきることもあります。
歯磨きの際に出血がある場合は、まずは歯磨きが適切にできているかを見直し、
出血が続くなどの症状がある場合は早めに受診しましょう。
痛みがないから大丈夫、少し出血があるだけだから…と放置していると、
歯周病が悪化し歯を失ってしまう場合もあるので注意が必要です。
医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科
★住所：〒571-0046 大阪府門真市本町７−１８
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