ファイバーコアを用いた歯根破折リスクを低減させた治療について

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皆さんこんにちは。大阪府門真市京阪沿線西三荘駅から徒歩2分、門真市・守口市で根管治療・インプラント治療・矯正治療・歯茎移植(歯肉移植)に強い歯医者、
すが歯科矯正歯科大人こどもクリニック門真守口院です。
当医院の理事長 菅 良宜は日本口腔インプラント学会専門医、アメリカインプラント学会専門医の資格を有し、さらに世界シェア2位のインプラントメーカー(Osstem社)の講師として歯科医師の技術指導にも携わっております。

 

本日はファイバーコアについて解説していきます

 

ファイバーコアを用いることで天然歯に近い特性で
歯根破折リスクを低減させた治療が可能です。

 

差し歯の中には強度を高めるための土台が入っており、その土台の素材にもいくつか種類がありそれぞれ特徴があります。

そこで今回はファイバーコアとメタルコアの比較について詳しくご紹介します。

差し歯の仕組み

差し歯の構成

・ご自身の歯の根の部分
・根に差し込む土台(コア)
・土台を覆う被せ物(クラウン)

虫歯が進行して神経にまで虫歯が達していると神経の治療が必要になります。

根の治療後は歯質の大部分を失っているが多く、そのままでは被せ物はできません。

そこで歯に被せ物をする前に歯の上に立てる土台を「コア」と呼びます。コアにはグラスファイバーの素材のものと金属性のものがあります。

ファイバーコア

ファイバーコアは最新技術のグラスファイバーの芯にプラスチックの素材で補強した土台です。

プラスチックなので、歯に似た白さがあり自然で透明感があります。

オールセラミックなど透明感のあるセラミックを使用する時に影になりにくく、仕上がりがとてもキレイです。

ファイバーコアは歯の硬さに近いので歯になじみやすく歯がたわむ時に一緒にたわむため歯の根に負担をかけにくくその結果、根が割れにくい特徴があります。

―メリット―

・歯と同じような硬さでしなやかさがあるので歯になじみやすく、根が割れにくい。

・被せ物の色を邪魔しない

・歯ぐきを変色させない

・プラスチックの素材なので、再度治療が必要になった場合でも除去しやすい。

・金属を使用していないので、金属アレルギーの心配がない。

―デメリット―

・基本は保険外の治療なので、保険の土台に比べて費用がかかる。

 

メタルコア

保険を適応して治療ができるのは『メタルコア』です。

金属なので強度が十分にあり保険の中で治療ができるので、費用を抑えることができますがデメリットもあります。

デメリットとしては、金属性なのでそれ自体がとても硬いため歯がたわんだ時に歯との間に歪みが生じたり負荷がダイレクトに歯にかかってしまうために衝撃で根が割れてしまうことが多々があります。

金属は長い期間お口の中に入っていると、少しずつ黒ずんでしまい歯や歯ぐきが黒く変色しやすいこともネガティブな特徴の一つです。

また、金属なので金属アレルギーのリスクが考えられます。

―メリット―

・金属で硬いので強度がある
・保険の中で治療ができるので費用を抑えることができる

―デメリット―

・負荷がかかった時に歯自体を壊してしまう
・歯ぐきや歯が黒く変色してしまうリスクがある
・再度治療が必要になった時に硬いので金属を除去しにくい

 

金属は強度はありますが、その強度ゆえに歯に強い力がかかった際に歯を割ってしまうというデメリットが起こり得ます。

割れた歯はほとんどの場合抜歯となります。

その点ファイバーコアは歯と同じような硬さなので歯に優しい素材であると言えます。

また金属アレルギーの心配もないので安心ですね。

どちらもメリット・デメリットがあるので、差し歯の治療をする時は比較してどちらにするか選んでくださいね。

 

ファイバーコアの海外の歯科臨床医による評価
  • ファイバーコアを使うと上部の修復物の審美性が10倍向上する。(ゲーリー・M・クラッツ)
  • これを応用した修復物の仕上がり、寿命、機能性は他のシステムを超える。操作性が高く、適合性に優れ、他とは比較にならない審美性がある。(スティブン・クルツィオレック)
  • 従来からあるコアとなんら劣るところがなく、審美性はナンバーワンだ。(ブルース・スモール)
  • 負荷に応じて弾性があり、あたかも歯牙と一体となったような統合性がある。(アラン・フリードラー)
  • その柔軟性から歯牙にやさしく、歯に最も近い。システムとして予知性が高く患者さんが受け入れやすい。(ウィリアム・ワイン)
  • むずかしい審美性が要求されるところに容易に応用できる。(ブルース・クスリピン)

 

実際のファイバーコア製作の流れになります。

ファイバーポストを用いた支台築造成功のポイント

適応症の判断

歯冠部歯質が少なくポストが必要であるものの, 窩縁が歯肉縁下には達していない症例

 

適切な築造窩洞形成

①健全な歯冠部歯質をできるだけ多く残す.

②薄い窩壁を整理し歯質の厚みを1 ㎜以上にする.

③歯根表面を歯軸と直角な面にする.

④ポストの長さは歯冠長と等長,あるいは歯根長の2/3とする.

⑤太さは歯根断面の1/3以内とする.

⑥ポスト先端は歯槽骨頂よりも深い位置に設定する.

⑦根管充填材を4 ㎜以上残す.

 

確実な接着操作

①接着阻害因子(水分,仮封材,仮着材など)を可能な限り除去

②使用する材料に合わせた接着操作の熟知.

 

当医院では治療技術はもちろん、患者さまの心と向き合い診療していくことが大事と考えています。それは
理事長 菅 良宜
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい
という想いからです。

大阪でインプラントでお困りなら
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守口市駅からなら1分の
京阪西三荘駅徒歩2分に位置しています。
カウンセリングは無料になります。お気軽にご相談ください。

門真市・守口市で根管治療・インプラント治療・矯正治療・歯茎移植(歯肉移植)に強い歯医者、すが歯科矯正歯科大人こどもクリニック門真守口院では
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気になる点がある方は、ぜひ一度以下からご予約お待ちしております!
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日本・アメリカ両国の専門医 理事長 菅 良宜によるインプラント治療
詳しい内容の専門サイトはこちら
https://www.suga-dent.com/implant/

症例ブログはこちら
https://www.suga-dent.com/case/implant/
執筆者
医療法人凌和会すが歯科矯正歯科
理事長 菅 良宜
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい

 

すが歯科矯正歯科守口門真院の院長

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