歯の神経を抜くってどんな治療?根管治療について①

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・根管治療とは

神経を抜きましょうと言われたときに行われる根管治療とは、むし歯菌に冒された神経や歯を除去し、歯の根管を綺麗にする治療です。

主に神経にまでむし歯が到達してしまったような、重症化したむし歯に対して行います。

 

根管とは、歯に栄養を与えている血管や神経の通っている歯の根っこの管のことを指します。

歯の神経には、歯に水分や栄養を与える役割・痛みで歯のトラブルを教えてくれる役割があります。

神経を取ると栄養がいかなくなるので歯がもろくなってしまいますし、トラブルのサインである痛みを感じることができず、

お口のトラブルに気づくことが難しくなってしまいます。

神経を抜くと歯を失うリスクが臼歯部では7.4倍になるというデータもあり、歯の神経はできるだけ残すよう努めますが、

重度のむし歯や、すでに歯の内部の神経が死んでしまっている、痛みがひどいといった場合には根管治療が必要になります。

 

・根管治療の流れ

むし歯で歯が痛くなって歯医者に行き、神経を抜きましょうと言われ根管治療を行ったことがある人は多いと思います。

しかし、実際どんな治療をされているのかよくわからない、と思っている人は多いのではないでしょうか。

 

根管治療の流れは、診断→麻酔→細菌感染を起こした神経を除去しきれいにする→薬剤で殺菌→根管を充填→土台と被せ物をして終わります。

根管は細く、複雑な形をしていたり、洗浄が何度も必要な場合もあり、治療期間が長くかかることもあります。

 

1.診断

根管治療は、診断によって治療の方針が大きく変わります。一度削ってしまった歯はもう元には戻らないので、きちんと正確な診断を行います。

問診では、どの歯が痛いのか、どんな時に痛いのか、痛みの質や程度、痛みの持続時間等をお聞きします。

痛みが出る状況(甘いものを食べたときに痛い・冷たい又は熱いものを口に含んだ時に痛い・噛むと痛い・冷たいものを口に含むと痛みが和らぐ等)で、

むし歯がどのくらい進んでいる状態か推察します。初期のむし歯ではほとんど痛みは感じないですが、

次第に冷たいものや甘いものを食べたときに歯がしみるようになり、さらにむし歯が進行すると何もしていなくても歯が痛むようになります。

さらに進行すると痛みを感じなくなります。何もしなくてもズキズキと痛みがある場合には、

神経までむし歯が達している場合が多く神経を抜く治療が必要になります。

視診では、歯の色や透明度、欠損があるか、過去の修復物の種類や大きさ、むし歯であいた穴の大きさ、

歯茎の状態などを、レントゲン・CTなどでは歯の根の形や問題点を確認します。

 

※歯の神経を抜くってどんな治療?根管治療について②につづきます

 

執筆者:院長 森川貴史

 

医療法人凌和会

すが歯科・矯正歯科 門真守口院 大人こどもクリニック

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