私が精密根管治療を勧める理由

皆さんこんにちは。
大阪府門真市京阪沿線西三荘駅から徒歩2分、門真市・守口市で根管治療・インプラント治療・矯正治療・歯茎移植(歯肉移植)に強い歯医者、
すが歯科矯正歯科大人こどもクリニック門真守口院です。
当医院の理事長 菅 良宜は名門トロント大学の根管治療のプログラムを卒業しております。
抜歯の前に歯を残すことを第一に考えています。

 

ところでみなさま、精密根管治療をご存知でしょうか?

今回は精密根管治療について解説していきます。

 

根管治療は大きく、初めて根管をさわる(イニシャルトリートメント)、何回目かの根管治療である(リトリートメント)に分けられます。

 

イニシャルトリートメント、リトリートメント時ともに精密根管治療をおこなうと通常の根管治療に比べてその後の予後に良い結果をもたらします。

 

根管治療とは、歯の神経に炎症や感染をおき、歯髄をとり根管内をきれいにする治療のことをいいます。根管治療は歯科治療の中で難易度が高い治療となります。

保険治療で材料、器具などの制約があり、ルール上、出来ることには限りがあるのが現状です。

日本の保険治療での根管治療で再発する確率は50%程度といわれています。

 

根管処置歯における根尖部X線透過像の発現率

須田英明(2011) わが国における歯内療法の現状と課題 日本歯内療法学会雑誌 32(1), 1-10

 

精密根管治療時におこなうこと

①ラバーダム防湿による無菌的処理

根管治療で大事なことは細菌感染を防ぐことです。治療中の根管への細菌感染を防ぐことが重要になります。

精密根管治療時にはラバーダム防湿をおこない、治療中の唾液からの細菌感染を防ぎます。ラバーダム防湿をおこなうことで根管内に細菌が入る可能性を極めて低い状態にします。

 

②マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)治療

精密根管治療時にはマイクロスコープにて肉眼では見えない根管の探索をおこないながら治療することが可能となります。

マイクロスコープを使うことで精密な器具の操作が可能となり、根管の必要以上の切削も防げ、治療後の歯の破折にも効果的です。

 

③歯科用CTよる根管の精密な確認

CT画像による診断により、細かな根の形態や曲がり具合などをより正確に診断をすることが可能となります。

 

参考文献 ;

根管内が硬組織で覆われていたり、湾曲した根管では、歯科用CT画像と歯科用顕微鏡とを併用することにより、より安全に根管の探索を行うことが可能である

吉岡 隆知, 石村 瞳, 萩谷 洋子, 須田 英明, 大林 尚人, 倉林 亨(2008) 歯科用顕微鏡下での根管探索における歯科用CTの有用性 日本歯内療法学会雑誌 29(1), 9-14

 

根管治療に使用する器具の違い

 

根管治療では、ファイルと呼ばれる器具を使用します。通常の保険診療では、ステンレス製のファイルを使用しますが、ステンレスは柔軟性に欠けるため、根管に傷をつけてしまったり、穴を開けてしまうことがあります。

精密根管治療ではニッケルチタンファイルというものを使い根管内を傷つけず治療することが可能となります。

 

つまり精密根管治療とは、使用する道具・器具、治療時間・治療時の視野など良い環境をつくり精密に根管治療をおこなうことで治療後の再発を防ぐ、予後の成績を良くしていくという治療方法です。

 

 

私は日本口腔インプラント学会、アメリカインプラン学会(AAID)の専門医をしていますので

たくさんの歯が失われた顎にインプラントをしてきました。

 

もちろんインプラントは失われた部位に噛む能力を再生させる非常に優れた選択肢だと確信しております。

しかし、失われた歯に対して、そもそも失わなければならなかった理由は何なのかをよく考えるようになりました。失われる原因として虫歯、歯周病、歯の破折が挙げられます。

虫歯が大きくなると根管治療という治療をしていきます。

この根管治療という分野は日本の保険診療のルール上歯科医師でさえも疎かにしてしまう治療分野なのです。現在欧米と日本の歯科治療で非常に異なる治療をしている分野でもあります。

では、なぜそのようなことになってしまうのでしょうか?

これは治療費が影響して、明確な差を作り出しています。欧米では108,011円、日本では5,839円で差額は102,172円となります。

 

このようなことが根管治療に使える器具、材料、歯科医師が研修を受ける為に必要な費用に影響を与えます。

こういったことから、欧米と日本の治療成績の違いが起きています。

 

さらに根管治療を適切におこなったとしても 、保険診療で用いられる、土台や上に被せる被せ物により治療成績が下がるということがおきています。

 

 

保険治療で使われる素材は銀歯、プラスチックから成り立ちます。

 

お口の中は過酷な環境にさらされています。特に銀歯は錆びる、変形するの要素が強くなり、歯と詰め物の間に隙間が生じ、そこから虫歯の広がり、感染物質の侵入がおこります。

そして、再治療をしなければならない状態となります。

 

 

以下 保険治療である被せ物と治療成績との関係です。

https://www.suga-dent.com/endodontic/からの引用図です。

 

以上の図から、示されるように根管治療の精度だけ高くしても、被せ物の精度が悪いと隙間ができるため、そこから感染がおき、成功率が44、1%になります。精度の高い根管治療と、精度の高い被せ物がセットで91、4%という高い成功率を達成できます。

 

また、根管治療が終了したら、人工の土台 (コア) で歯を補強する処置を行います。

土台(コア)は目立たない部分ですが、 歯を長く保つためにとても重要な治療となります。

一般的に使用されている金属の土台 (メタルコア) は丈夫ですが硬すぎるため、 強い力がかかった時に歯が割れてしまうことがあります。

このような場合、 歯の保存が難しい割れ方をすると歯を抜かなくてはいけません。

そのため当医院では、歯の象牙質(歯の内側の部分) と同じくらいの硬さと弾性があり、歯への負担を大幅に軽減できるファイバーコアをお勧めしています。

 

根管にファイバーポストと呼ばれる材料を立て、その周りに歯の色に似たグラスファイバー強化型プラスチックで固めてファイバーコアを作成します。

 

ファイバーコアの特徴

①透明感のある美しい歯を再現

歯は光を透過しますが、 金属の土台 (コア) はまったく光を透過しません。

ファイバーコアは光の透過性があり歯に似た白さのため、 自然で透明感のある美しい歯を再現できます。

また、金属の色が歯ぐきを透過して見える黒ずみの心配もありません。

②歯に似たしなやかさ

ファイバーコアは、 耐久性がある上に硬さや弾性がほぼ歯と同じであるため、歯にやさしく、歯が割れる (歯根破折) リスクも軽減できます。

③非金属

ファイバーコアはグラスファイバー樹脂だけでできているので腐蝕することはなく、金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色もありません。

また、金属を一切使用せずに処置ができるため、 金属アレルギーの心配がありません。

 

まとめますと、保険治療の土台、被せ物ではこれらのような制約があるため、被せ物をした後からでも細菌感染がおき、そのことが最終的に歯がなくなることに非常に関係しています。

 

 

患者さまは何度も歯の治療ができるとお思いですが、実際は1本の歯に対して、下図のようにおよそ5回くらいしか治療することができません。つまり一度、治療した歯は際治療をしないようなことを考えていかなければなりません。大前提に神経をとらないようにすることが大事です。残念ながら、神経をとらなければならなくなった時、根管治療が大事となる段階が2つあります。

最初に根管治療をする時と抜歯の前に歯を残すために最後の根管治療をする時です。

このタイミングでの根管治療が特に歯を残す時に大事になってきます。

 

何度も治療できないため精密根管治療、適合の良い土台、被せ物をおこない、再治療しないということが大事になります。

 

以上の理由から欧米と同じ水準の精密根管治療後、自費治療によるファイバーコア、変形や錆びることのないセラミックの被せ物をお勧めするのですが、ここでまた疑問が生じます。精密根管治療をおこない、土台、被せ物と自費治療であるセラミックの被せ物をおこなうと抜歯してインプラントをするのと費用がそこまで変わらないという場合があります。

つまり、精密根管治療の予後が歯科医師によりあまり良くないと判断された場合、金銭的な理由から(通常、精密根管治療の保証はない医院が多いため)歯科医師、患者ともに抜歯を選択しインプラントをおこなうということが欧米でもおきています。

 

私はこのことに疑問を思い、できるだけ患者さまのインプラントをする時期を遅らせたい、金銭的な理由から抜歯を選択することをできるだけ避けたいという思いから(歯が割れている、相当予後が悪い場合は抜歯を勧めます)被せ物にセラミックを選んでくれた患者様には保険治療にて精密根管治療をおこなうことを決意しました。

精密根管治療の部分は赤字覚悟で患者さまの歯を残したいという想いにこたえたいと思っております。

また、治療後に思わしくない結果になったとしても、定期的に検診を受けられている患者さまには被せ物の半分の費用を5年間保証させていただくこともさせていただき、患者さまの歯を残したいという想いに全力で応えられるような仕組みを考えております。

 

その結果、たくさんの遠方からの患者さまが来院され、治療後にありがたいお言葉をいただいてております。当クリニックの口コミにも患者さまからの嬉しいコメントをいただいております。

毎日、このような仕事ができ、患者さまの人生に貢献していることを嬉しく思っています。

 

当医院では治療技術はもちろん、患者さまの心と向き合い診療していくことが大事と考えています。それは
理事長 菅 良宜の治療理念
「人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい」
という想いからです。

大阪で他院で抜歯をすすめられた、抜歯の前に根管治療のエキスパートにセカンドオピニオンを受けたいなどでお困りなら
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京阪西三荘駅徒歩2分に位置しています。
カウンセリングは無料になります。お気軽にご相談ください。

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名門トロント大学の根管治療のプログラムを卒業 理事長 菅 良宜によるマイクロスコープを用いた精密根管治療
詳しい内容の専門サイトはこちら
https://www.suga-dent.com/endodontic/

 

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https://www.suga-dent.com/case/endodontic/

執筆者
医療法人凌和会すが歯科矯正歯科
理事長 菅 良宜
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい

すが歯科矯正歯科守口門真院の院長

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