子どもの歯医者デビューはいつから？後悔しないための通院開始ガイド

子どもの歯医者デビューは、早すぎても遅すぎても心配になるものです。実は、近年はむし歯だけでなく「口がぽかんと開きやすい」「噛む力が弱い」「離乳食が進まない」など、口腔機能の発達に関する相談が増えています。こうした背景もあり、歯科医院へ通い始める時期はますます重要になっています。

この記事では、保護者の方がよく迷われる「いくつから歯医者に通わせたらいい？」という疑問に、専門的な視点からわかりやすくお答えします。

結論：初めての受診は“1歳の誕生日前後”が理想

歯科の専門学会や小児歯科のガイドラインでも、最初の受診は 1歳前後 が推奨されています。
理由は次の通りです。

・前歯が生えそろい、むし歯リスクが一気に高まる時期

・食事量が増え、食べカス・糖分接触時間が長くなる

・仕上げみがきのクセが定着しやすい時期

・口呼吸・舌癖・くいしばりなどのチェックが可能になる

特に、乳歯のむし歯は進行が早く、見つけた時にはすでに治療が必要な状態になっていることも少なくありません。早めの受診が、将来の歯並びや顎の成長にも大きく関わってきます。

生後6か月〜1歳の間に一度は歯科へ行ってほしい理由

「まだ歯が小さいから問題ないはず」「泣いてしまいそうで気が引ける」
多くの保護者の方がそう感じていますが、実際には早期の受診にメリットがたくさんあります。

乳歯むし歯のリスクを正しく評価できる

むし歯は“生活習慣病”の一つ。
授乳回数、おやつの種類、寝かしつけの方法まで、総合的に評価することで予防の成功率が大きく変わります。

正しい仕上げみがきが身につく

仕上げみがきは、実は 保護者の90%以上が自己流 と言われています。
磨き方を早い段階でプロがチェックし、力加減や角度を整えることが、むし歯ゼロへの第一歩です。

口腔機能発達不全症の早期発見

最近注目されているのが、

・お口がぽかんと開く

・鼻呼吸ができて・いない

・噛む力が弱い

・舌の位置が常に低い
などの“機能の問題”。
これらは歯並びや姿勢、集中力にまで影響することがわかっています。

3歳までに定期検診を習慣化すると、その後が圧倒的にラク

厚生労働省の調査でも、むし歯が急増するのは 3歳〜6歳。
この時期に定期検診が習慣化している子どもは、むし歯発生率が大きく下がることが報告されています。

3歳で定期検診が習慣化した子の特徴

・歯医者を怖がりにくい

・むし歯リスクが低い

・歯並びチェックが早くできる

・仕上げみがき卒業がスムーズ

歯医者は「痛くなったら行く場所」ではなく「発育を見守る場所」。
これを3歳までに親子で理解できると、その後の通院ストレスが激減します。

年齢別の通院ポイント

0〜1歳半

・むし歯のリスク評価

・授乳・離乳食の相談

・仕上げみがきレッスン

・口呼吸や舌癖のチェック

1歳半〜3歳

・むし歯になりやすい食生活の改善

・フッ素塗布での予防

・口唇閉鎖（口を閉じる力）の発達サポート

・歯並びに影響する癖の改善

3〜6歳

・永久歯萌出の準備

・むし歯ゼロを守る定期検診

・シーラントなどの予防処置

・顎の発育・咬合の評価

こんな様子があれば、年齢に関係なくすぐに相談を

・お口がいつも開いている

・歯みがきのときに強く嫌がる

・歯の色が白く濁っている

・歯ぐきが腫れている

・噛むのが遅い・丸のみしてしまう

これらは早期にチェックした方がよいサインです。

まとめ：歯医者デビューは“1歳前後”。早いほど将来のメリットが大きい

むし歯はもちろん、歯並びや顎の発達、呼吸のクセまで含めて成長を見守れるのは歯科だけです。
迷ったら、まずは一度相談するところから始めてみてください。

すが歯科・矯正歯科では、小児専門のスタッフが子どもの発育とむし歯ゼロをサポートしています。
初診相談も受け付けていますので、気軽にお問い合わせください。

　

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執筆者

医療法人凌和会すが歯科矯正歯科

理事長　菅　良宜

治療理念

人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい

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