2026/01/08
歯科医院で「デジタル化」とはどういうことか
「舌ストレス」という言葉をご存じでしょうか。あまり聞き慣れない言葉ですが、近年の食生活や口腔環境の変化と深く関係しており、大人から子どもまで注意したい状態のひとつです。
現代人は、食事内容の変化により噛む回数が大きく減少しています。その影響で、下顎の歯並びが本来あるべき、ゆったりとしたU字型の歯列にならず、内側にすぼんだアーチになっている方が少なくありません。
一方で、舌そのものの大きさは、約20万年前からほとんど変化していないと考えられています。つまり、顎や歯列は小さくなっているのに、舌は昔と同じサイズのままというアンバランスな状態が起きているのです。
歯列が狭くなると、舌が本来収まるべきスペースが不足し、歯の内側や尖った部分が舌に触れやすくなります。その結果、舌が常に圧迫されたり、擦れたりする状態が続きます。このような舌にかかる慢性的な負担や刺激を「舌ストレス」と呼びます。
舌ストレスがある方の特徴として、舌の縁に歯の跡がくっきり残っている、舌に口内炎が繰り返しできる、ヒリヒリとした違和感が続く、といった症状が見られることがあります。これらは一時的なトラブルに見えても、舌が常に刺激を受けているサインである可能性があります。
特に注意が必要なのが、歯が内側に傾いていて舌に当たり続ける状態です。このような慢性的な舌への刺激は、舌がんの危険因子のひとつとしても指摘されています。実際に、舌がんと診断される方の数は、ここ30年間で約3倍に増加していると言われており、舌への継続的な刺激を軽視することはできません。
さらに、噛む回数の減少は大人だけの問題ではありません。食事中の咀嚼回数や食事時間を調べた研究では、戦前と比べて、現代人は噛む回数も食事にかける時間も約半分になっているという報告があります。
柔らかい食べ物が好まれる食生活が続くことで、顎の骨が十分に発達せず、歯並びや舌のスペースに問題を抱える子どもが増えています。
子どもの頃からよく噛む習慣を身につけることは、顎の健やかな成長を促し、歯並びや舌のスペースを確保するうえで非常に重要です。また、大人になってからも、歯並びや噛み合わせ、舌の状態を定期的にチェックし、必要に応じて歯科で相談することが、舌ストレスの予防や改善につながります。
舌の違和感や口内炎を「よくあること」と放置せず、お口全体のバランスに目を向けることが、将来の大きなトラブルを防ぐ第一歩になります。
執筆者:院長 森川 貴史
門真市・守口市で根管治療・インプラント治療・矯正治療・歯茎移植(歯肉移植)に強い歯医者、すが歯科矯正歯科大人こどもクリニック門真守口院では
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