歯周病菌は人から人へうつります

歯周病菌は人にうつるというのをご存じですか?

 

そもそも歯周病とは、歯肉炎と歯周炎に分けられ、歯肉炎から歯周炎に進行していく病気です。

歯磨きで落としきれなかった汚れは、1~2日かけてプラークという細菌の塊になります。

プラークによって歯ぐきに炎症が起き、腫れた状態を歯肉炎と言います。

進行すると、歯を支えている骨が溶け、歯がグラグラしてきます。これが歯周炎です。

重症化すると歯を失ってしまう恐ろしい病気です。

 

歯周病菌などの細菌はプラークの中に潜んでおり、その数はとても多く、

プラーク1㎎に約10億個と言われています。

プラークは、放置していると唾液中のカルシウムなどの影響で歯石になります。

歯石はブラッシングでは取り除くことができないため歯科医院での歯石除去が必要になってきます。

 

虫歯が親子間でうつるという話はよく知られており、

小さいお子さんをお持ちの親御さんはお子さんとのスプーンや箸の共有をしないよう気を付けている人も多いと思います。

そして、あまり知られていませんが歯周病も人にうつる感染症です。

 

歯周病菌は虫歯菌とは違ってほとんどが嫌気性菌(外気に触れると死んでしまう菌)であること、

歯周病菌はお口の中に入ってきたとしても、

ある程度深い歯周ポケットがなければ定着できずに死んでしまうことから、

赤ちゃんにはうつりにくいと考えられています。

 

感染するリスクが高いのは、歯周ポケットが深い大人同士です。

唾液が交わるようなキスをするパートナー同士での感染率が高いのです。

ほかにも、回し食べや食具の使いまわしも歯周病菌の感染ルートになります。

 

相手が口腔ケアを徹底していても、自分がおろそかにしていると、

大切な人に歯周病菌をうつしてしまう可能性があるのです。

 

しかし、歯周病菌がうつる=歯周病になるとは限りません。

発症のしやすさはその他の様々な条件(口腔ケアを普段から行っているか・噛み合わせ等)

によって変わってきます。

また、免疫力の低下やストレスでも歯周病になりやすくなると言われています。

 

歯周病を予防するには、歯磨きの徹底と歯科での定期的なクリーニングがとても重要です。

セルフケア(毎日の歯磨き)では取りきれなかった汚れをプロのケアで取り除くのです。

 

歯周病は日本人の成人約8割がかかっていると言われ、

世界で最も感染者の多い感染症であるとギネスブックにも登録されている病気ですが、

自覚症状が少なく、気づかないうちにかかって症状が進行していくこともあります。

歯肉の赤みや腫れ、歯肉からの出血など症状がある場合は早めに歯科を受診しましょう。

 

大切な人に歯周病菌をうつしてしまうことのないよう、

口腔ケア(毎日の歯磨き+定期健診)をしっかりおこない、気になる症状がある場合は早めに受診しましょう。

 

 

医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科

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