2025/06/24
根管治療をした歯は「弱い歯」?硬い物を噛むリスク
根管治療(いわゆる「神経を取る治療」)は、歯の内部にある細菌感染を除去し、歯を残すための重要な処置です。しかしこの大切な治療の成功率に、大きく関わってくる要因のひとつが「喫煙」です。
喫煙習慣は、歯周病との関連がよく知られていますが、実は根管治療の予後にも深く関係しています。喫煙によって、せっかく治療を行っても治りが悪くなったり、再発しやすくなったりすることが、近年の研究で明らかになってきています。
まず、喫煙による最大の問題は「血流の低下」です。ニコチンや一酸化炭素などの有害物質が血管を収縮させ、必要な酸素や栄養が歯の周囲の組織に十分届かなくなります。根管治療後の歯根周囲の骨や歯ぐきが再生・修復されるためには、豊富な血流が欠かせません。喫煙していると、その再生力が著しく損なわれ、治りが遅くなる、あるいは治らないこともあるのです。
喫煙は免疫細胞の働きにも悪影響を及ぼします。体内の防御機能が弱まり、細菌に対する抵抗力が落ちるため、治療後の感染再発率が高まるといわれています。つまり、根管治療をして一度はきれいになった歯でも、再度細菌感染を起こしやすくなり、再治療が必要になるリスクが高くなるということです。
根管治療では、歯の根の先にできた膿の袋(根尖病変)を清掃し、自然治癒を期待します。ところが喫煙者では、この根尖病変の縮小や消失が著しく遅れる、あるいは進行してしまうケースが見られます。これは前述の血流障害と免疫力低下が複合的に影響していると考えられています。
実際に、喫煙者の根管治療成功率は非喫煙者と比べて10〜20%低下するという報告もあります。特に長年にわたる喫煙習慣を持つ方は、その影響が蓄積されているため、歯科治療全般の治癒力が落ちている傾向があります。
結論として、根管治療中および治療後は禁煙することが最も望ましいといえます。一時的な禁煙であっても、組織の回復を大きく助け、再発を防ぐことに繋がります。口の中の健康を守るためにも、歯科治療をきっかけに禁煙にチャレンジされることをおすすめします。
当院でも、治療の成功率を上げるために禁煙のご提案をさせていただくことがあります。わからないことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
当医院では治療技術はもちろん、患者さまの心と向き合い診療していくことが大事と考えています。
それは
理事長 菅 良宜
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい
という想いからです。
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執筆者
医療法人凌和会すが歯科矯正歯科
理事長 菅 良宜
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい
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