2026/08/25
歯槽骨が減る意味:歯を失うことが全身に与える影響
健康な歯茎とは、歯をしっかり支える土台です。歯を失わないために最も大切な部分が、実は歯そのものではなく、その下にある歯茎なのです。
歯茎は、ただ歯を支えているだけではありません。実は毎日、数え切れないほどのバイキンから歯と骨を守るガードマンの仕事をしています。
歯と歯茎の間には、わずか1~2ミリの溝があります。これは単なる隙間ではなく、バイキンが入ってくるのを防ぐ重要な防壁です。この溝が健康な状態に保たれていれば、バイキンは奥まで進入できず、歯や骨は守られます。
1つ目は「淡いピンク色」です。健康な状態では、歯茎は薄いピンク色をしています。赤くなるのは、バイキンが増えて炎症が起きている信号です。
2つ目は「歯ブラシしても出血しない」ことです。歯ブラシで少し血が出るのは、バイキンが原因で炎症が起きているサインです。やさしく磨いても血が出ない状態が正常です。
3つ目は「腫れていない」ことです。健康な歯茎はキュッと引き締まっています。腫れぼったい感じがするのは、炎症が進み始めている目印です。
歯茎の調子が落ちるのは、主に2つの理由です。
1つは歯磨きが不十分なこと。歯と歯茎の間に食べかすが溜まると、バイキンが増殖します。バイキンが増えると、歯茎に炎症が起きます。この段階ではまだ治ります。
2つ目は歯磨きの力が強すぎることです。実は多くの人が力を入れすぎています。歯ブラシで強くゴシゴシするのは逆効果です。歯茎を傷つけてしまい、バイキンが入りやすくなります。力を入れずに、やさしく磨くのが正解です。
年をとると、歯茎が下がって歯の根元が見えてくることがあります。これは歯茎が縮んでしまう現象です。
原因は3つあります。1つは歯周病が進むこと。2つ目は歯磨きの力が強い習慣がついていること。3つ目は加齢によって、歯茎を支える血管が減ること。
特に力強い歯磨きは、時間とともに歯茎を傷つけ続けます。毎日コツコツ傷がつくと、やがて歯茎が下がり始めるのです。
注意すべきは、下がった歯茎は完全には戻らないということ。だからこそ、今からやさしく丁寧に磨く習慣をつけることが何より大切です。
まず意識することは「歯ブラシの力加減」です。毛先が歯と歯茎の境目に当たるよう、力を抜いて小刻みに動かします。目安は、歯ブラシの毛が少し曲がるくらいの弱さです。
2つ目は「つまようじや糸ようじの使用」です。歯と歯の間は歯ブラシだけでは届きません。毎日1回、就寝前に糸ようじを使うだけで、歯周病を予防する効果は大きく変わります。
3つ目は「定期検診」です。自分では気づかない歯茎の変化を、歯医者さんは見つけることができます。3ヶ月に1回程度の定期検診は、歯と歯茎の寿命を大きく延ばします。
歯茎は「歯の土台」です。建物と同じで、土台が弱くなれば、いくら歯を治しても根本的な解決にはなりません。今日から「やさしい磨き方」と「毎日の予防」を意識してください。その積み重ねが、40年後、50年後に大きな差になります。
歯茎を大切にすることは、歯を大切にすることであり、ひいては自分の人生を大切にすることなのです。
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執筆者
医療法人凌和会すが歯科矯正歯科
理事長 菅 良宜
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい
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