2026/01/27
唾液が減るとどうなる?口の乾き・むし歯・歯周病との意外な関係
近年、日常的に口が閉じられず、ぽかんと開いた状態が続く子どもが増えています。
この状態は一般に「お口ポカン」と呼ばれ、医学的には口唇閉鎖不全症といいます。
口唇閉鎖不全症は、口の筋肉や機能が十分に発達していないと起こりやすく、放置すると口腔内だけでなく、全身の健康や成長にも影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。
口が開いたままだと唾液が乾き、歯を守る力が低下します。
その結果、むし歯や歯肉炎が起こりやすい環境になってしまいます。
乾燥は細菌が増える原因にもなるため、お子さまの口臭につながることがあります。
鼻呼吸には異物を取り除くフィルター機能がありますが、口呼吸にはその働きがありません。
そのため、ウイルスや細菌が体に入りやすく、風邪・インフルエンザにかかりやすいとされています。
口を閉じる筋肉が働かないまま成長すると、舌の位置や口腔内のバランスが崩れ、不正咬合の原因になることがあります。
口呼吸を続けると首が前に出る姿勢になり、猫背など姿勢不良を起こしやすくなります。
口呼吸はいびきを招きやすく、眠りが浅くなる傾向があります。
睡眠の質が落ちると、日中の集中力低下や学習面への影響も指摘されています。
お口が閉じにくくなる背景にはさまざまな要因があります。
・口周りの筋力不足
・歯並びや噛み合わせの問題
・鼻づまり、アレルギー性鼻炎など鼻疾患
・肥満による気道の圧迫
・軟らかい食事が多く、噛む力が弱くなっている
特に現代の子どもは噛む回数が以前より減っており、口周りの筋力低下につながっていると考えられています。
簡単で続けやすいトレーニングとして広く推奨されている方法です。
「あー」大きく口を開く
「いー」口角をしっかり横に広げる
「うー」口をすぼめて前に突き出す
「べー」舌を下方向に伸ばす
ゆっくり丁寧に行うことで、口唇と舌の筋肉をバランスよく鍛えられます。
・シャボン玉
・風車
・風船
・吹き戻し
遊びながら口の力を鍛えることができ、習慣化しやすい方法です。
・食材をやや大きめにカット
・噛み応えのある食材を一品追加
・早食いを防ぐための声かけ
毎日の食事で噛む回数が増えると、口周囲の筋肉発達に役立ちます。
お口ポカンは、早く気づいて適切なトレーニングを始めることで改善しやすい特徴があります。
反対に放置すると歯並びや呼吸、姿勢、睡眠など多方面へ悪影響が広がることがあります。
家庭で工夫しても改善が見られない場合は、早めに小児歯科に相談することをおすすめします。
専門的な評価を行い、必要に応じてトレーニング指導や歯並びのチェックを行います。
執筆者:院長 森川貴史
医療法人凌和会
すが歯科・矯正歯科 門真守口院 大人こどもクリニック
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