コロナ禍で増加する「お口の乾き」——ドライマウスにご注意を

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新型コロナウイルスの流行以降、「口の中が乾く」「唾液が出にくい」と感じる方が増えています。
このような症状は**ドライマウス(口腔乾燥症)**と呼ばれ、唾液の分泌量が減少して口腔内が乾燥した状態を指します。
近年では、成人の4人に1人が何らかのドライマウスの症状を抱えているともいわれています。


唾液が減ると起こること

唾液は単に「口を潤す液」ではありません。
食事をしやすくしたり、粘膜を守ったり、細菌の増殖を抑えたりと、口腔内の健康を支える重要な役割を果たしています。
そのため、唾液が不足すると次のような影響が現れやすくなります。

・むし歯や歯周病のリスク上昇

・口臭の発生

・粘膜が傷つきやすくなる

・舌や頬の痛み、灼熱感

・免疫力の低下による体調不良

・味覚の変化(味が感じにくくなる)

・誤嚥性肺炎のリスク増加

このように、口の中だけでなく全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。


コロナ禍で増えた背景

コロナ禍では、ドライマウスが増加する要因がいくつも重なりました。

・人との会話が減り、口を動かす機会が減った

・長時間のマスク着用により口呼吸が増えた

・ストレスや緊張による自律神経の乱れ

・コロナ関連の薬剤による副作用(口渇)

特にマスク内での口呼吸は、唾液が蒸発しやすくなり乾燥が進む大きな原因です。


ドライマウスを改善するために

放置せず、唾液分泌を促す生活習慣を意識しましょう。

・ガムを噛む(唾液腺刺激+口周りの筋肉トレーニング)

・よく笑い・よく話し・よく噛む習慣をつける

・鼻呼吸を意識する

・噛み応えのある食材を食事に取り入れる

・規則正しい生活と十分な睡眠をとる

・ストレスを溜めない工夫をする

これらの習慣が、自然な唾液分泌を助け、お口の潤いを保つことにつながります。


まとめ

ドライマウスは「口が乾く」だけの問題ではなく、虫歯・歯周病・口臭・誤嚥性肺炎など、さまざまなトラブルの引き金になります。
少しでも気になる症状がある方は、早めに歯科医院で相談し、適切なケアや原因の特定を行いましょう。

医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科

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