2025/12/08
子どもの歯医者デビューはいつから？後悔しないための通院開始ガイド
いびきや睡眠時無呼吸症候群というと、耳鼻咽喉科や呼吸器内科で治療するイメージを持たれる方が多いかもしれません。しかし、実は歯科医院でも「スリープスプリント」という専用のマウスピースを使った治療が可能です。
眠りの質が低下すると、日中の集中力や体調にも大きく影響します。早めの対策がとても重要です。
いびきはなぜ起こる？睡眠時無呼吸症候群との関係
単純性いびきと病気が原因のいびきの違い
いびきには、鼻づまりや疲労によって一時的に発生する“単純性いびき”と、睡眠時無呼吸症候群が原因となって起こるいびきがあります。
後者は、睡眠中に呼吸が弱くなる、または止まってしまうため、健康面への影響が大きく注意が必要です。
閉塞性睡眠時無呼吸症の主な原因
睡眠時無呼吸症のほとんどは「閉塞性睡眠時無呼吸症（OSA）」と呼ばれるタイプです。原因としては、
・肥満による気道の圧迫
・扁桃腺の肥大
・睡眠中に舌が喉側へ落ち込む
・顎が小さい、舌が大きい
などが挙げられます。
これらが重なると気道が狭くなり、呼吸が一時的に止まる「無呼吸」や、呼吸が浅くなる「低呼吸」が繰り返されます。
歯科で行うスリープスプリント療法とは
マウスピースが気道を広げる仕組み
スリープスプリントは、下あごを数ミリ前へ誘導し、舌が気道を塞がないようにサポートする装置です。
この状態で眠ることで、喉のスペースが確保され、空気の通りがスムーズになり、いびきや息苦しさの軽減に繋がります。
スポーツ用・歯ぎしり用マウスピースとの違い
一般的なマウスピースとは異なり、いびき・無呼吸改善のために設計された医療用装置です。
噛み合わせの位置、下あごの誘導量、装着時の呼吸のしやすさなどを細かく調整しながら作製します。
保険適用の条件について
症状の程度や医科での検査結果により保険適用できる場合と自費診療になる場合があります。
適用条件については歯科医師が説明しますので、ご相談ください。
いびきを放置するとどうなる？深い睡眠がとれない理由
無呼吸がなくても睡眠の質は低下する
無呼吸の診断がなくても、いびきをかいているということは、呼吸に余計な力が必要な状態です。
そのため熟睡しにくく、体がしっかり休まらないまま朝を迎えてしまいます。
日中の眠気・集中力低下との関係
睡眠の質が下がると、以下のような症状が出てきます。
・日中の強い眠気
・集中力・判断力の低下
・作業効率が落ちる
・倦怠感が続く
仕事や学業にも影響が出るため、早めの治療が大切です。
こんな方はいびき治療を検討しましょう
朝スッキリ起きられない
日中の強い眠気がある
家族にいびきを指摘される
息苦しそうに寝ていると言われる
寝ても疲れが取れない
一つでも当てはまる場合は、睡眠時無呼吸症の可能性があります。
歯科医院での相談がおすすめです
オーダーメイドで適切な装置を作製
スリープスプリントは、患者さまの口の形や顎の位置に合わせてオーダーメイドで作製します。
しっかりフィットし、呼吸しやすい最適な状態を作り出すことができます。
軽度のいびきでも早めの対策が効果的
いびきは放置すると悪化することがあり、早期の対応が改善への近道です。
気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
執筆者：院長 森川貴史
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