歯ぎしりは悪い?良い?

歯ぎしりは寝ている間に引き起こされる悪い習慣、癖と思われていますが、同時に睡眠中にストレスを発散させる効果があると言われています。

ただ、やはり中には重大なトラブルを引き起こす物もあるため、注意が必要です。

なぜ歯ぎしりをするのか

従来まで歯ぎしりは睡眠中の悪い癖と言われていましたが、最近の研究結果によると現代の私たちにはとても大事なものであるとわかってきました。「噛む」という行為によって身体や脳をストレスから発散させることができ、多くの病気から未然に防ぐ役割を担っています。ただし、今の話は【良い歯ぎしり】のお話です。反対に悪い歯ぎしりは、歯にとって被害を与え、重大なトラブルを招く可能性があります。

通常、食事の時に噛む力は数kg〜30kg程度と言われています。しかし、睡眠中になると50~100kg以上の力が加わっていると言われています。では、このように多くの力が加わっているのに、【良い歯ぎしり】と【悪い歯ぎしり】があるのはなぜでしょうか?

良い歯ぎしりと悪い歯ぎしりの違いは噛み合わせが関係

良い歯ぎしりは上下の犬歯が歯ぎしりの力を受け止めてくれて、他の歯にほとんど負担がかからないようになっている場合です。それに対し、先ほどの犬歯がしっかりとかみ合わず、奥歯で歯ぎしりをされていると奥歯に強い力が加わっています。また、他の歯も負担がかかり歯が削れていってしまいます。

悪い歯ぎしりをしていると

・歯のすり減り(知覚過敏の原因となり、噛み合わせも悪くなります)

・くさび状に欠ける(欠けたところに汚れがたまると虫歯の原因となり、また知覚過敏の原因にも)

・顎の骨が隆起して外骨症になる(口の中が狭くなる原因になります)

・ヒビが入る(すり減りや欠けと同様、虫歯や知覚過敏の原因となります)

・顎の骨が過剰な力を受ける(歯周病の進行)

・歯根の先が圧迫される(歯髄炎のリスクが高まる)

歯を守る方法は

・就寝前に歯ぎしりをしないという自己暗示をかける

・生活習慣病や癖の改善

・歯科医院で良い噛み合わせを作る矯正治療やマウスピース使用する

就寝前にイメージトレーニングとして歯ぎしりをしないという自己暗示をしただけで効果はあるのか、と思われるかもしれません。しかし、意外にも4割程度減るという説もあるので、お手軽にできるのではないでしょうか。また、睡眠が浅いときにも歯ぎしりは起こりやすいので、ぐっすりと眠れる環境にしましょう。起きているときにも無意識に噛みしめる癖がある方も気づいたら力を抜いてみると良いでしょう。

歯科医院での矯正などによる、良い噛み合わせを作るというのは根本的な改善となりますので、本来は一番望ましい方法です。ただ、ストレスは現代で多く加わるものですので、上手に付き合うのが必要かもしれません。

最後に

歯ぎしりは人間の生きる術に必要なものです。しかし、その為に歯が犠牲にさらされてしまう場合もありますので、自己暗示をかけたり、生活習慣・癖の見直し、噛み合わせの矯正などを用いて歯ぎしりとストレス、上手く付き合っていく必要があります。また、定期的に歯科に通っていただいていると歯の異常があるとすぐに対応ができます。大切な歯を守る為にも、定期的に通いましょう!

 

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