舌の位置が悪いと歯並びが崩れる?正しい舌位と口腔機能の関係を歯科医が解説

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「舌の位置(舌位)はどこが正しいの?」
「舌癖が歯並びに影響するって本当?」
こうした疑問を持つ方は多く、近年は“口呼吸・いびき・不正咬合”との関連から注目度が高まっています。

実は、舌の位置はお口の健康だけでなく、全身の姿勢や呼吸習慣にも大きく関わる重要なポイントです。この記事では、歯科の専門的な視点から 正しい舌の位置・舌位が悪いことで起こる問題・改善トレーニング(MFT) までを分かりやすくまとめています。


■ 正しい舌の位置(舌位)とは?

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一般的に“理想の舌位”とは以下の状態を指します。

1.舌先が「スポット」へ軽く触れている
 上の前歯のすぐ後ろ、少し凹んだ部分です。

2.舌全体が上あご(口蓋)に広く接している
 舌の中央・側面まで上あごに吸いつくような形が理想です。

3.唇は力を入れずに軽く閉じ、鼻で呼吸している
 “舌位が正しい=自然と鼻呼吸ができる”状態です。

    この舌位が保たれている人は、歯並びが安定しやすく、口腔機能も整っています。


    ■ 舌の位置が悪いと起こる問題

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    舌が低い位置にある、前歯を押す癖がある、常に口が開いている——こうした状態を「舌癖」と呼びます。舌癖を放置すると次のような症状につながりやすくなります。

    1. 歯並び・噛み合わせの乱れ

    舌は強い筋肉です。
    前に押す力が加わり続ければ、

    ・出っ歯(上顎前突)

    ・すきっ歯

    ・開咬(前歯が噛み合わない)などの不正咬合を引き起こします。

    特に子どもの歯列は影響を受けやすく、舌位の改善は矯正治療と並んで非常に重要です。

    2. 口呼吸・いびき・睡眠の質の低下

    舌の位置が下がると口が開きやすくなり、口呼吸が習慣化します。
    口呼吸は

    ・ドライマウス

    ・むし歯・歯周病のリスク増加

    ・いびき・睡眠時無呼吸の悪化にも直結します。

    3. 姿勢への悪影響

    舌が低位にあると、頭部が前に傾きやすく「ストレートネック」につながることも。
    近年は歯科と姿勢の関連を調べる方も増えており、舌位の改善は注目されています。


    ■ 舌の位置を改善する方法(MFT:口腔筋機能療法)

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    舌の位置を改善するためには、舌や口周りの筋肉を正しく使うトレーニング(MFT)が効果的です。

    ● 舌先をスポットにつける練習

    舌先だけでなく舌全体を上あごに広げる意識を持つ。

    ● ポッピング(クリック音トレーニング)

    舌を上あごに吸いつけ、勢いよく“ポン”と音を出す練習。
    舌の吸着力を高め、正しい舌位の維持に役立ちます。

    ● リップシール(唇閉鎖トレーニング)

    口輪筋を鍛えることで、自然な鼻呼吸を促します。

    MFTは毎日少しずつ行うことで効果が出やすく、歯科医院での指導を受けながら行うとさらに改善スピードが上がります。


    ■ 舌位を整えることは、矯正治療の成功にも不可欠

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    矯正治療を行う方にとって、舌の位置は“後戻り防止”の鍵です。
    舌癖が残っていると、どれだけきれいに並べても舌の力で戻ってしまうことがあります。
    矯正とMFTを併用することで、噛み合わせが安定し、美しい歯並びを長く維持できます。


    ■ まとめ:正しい舌の位置は一生ものの健康習慣

    舌の位置は見落とされがちですが、
    歯並び・口呼吸・姿勢・いびき・睡眠の質 にまで影響する重要な要素です。

    ・舌先はスポットへ

    ・舌全体は上あごへ

    ・唇は軽く閉じ鼻で呼吸
    この3つが整うことで、口腔機能が大きく改善します。

    舌の位置に不安がある方、口呼吸や歯並びの乱れが気になる方は、一度歯科医院でチェックしてみることをおすすめします。

     


     

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