2025/12/08
子どもの歯医者デビューはいつから?後悔しないための通院開始ガイド
大きな災害が起きて避難生活が長引くと、心身の疲れやストレスによって免疫力が落ち、体調を崩しやすくなります。
そのような状況では、どうしてもお口のケアが後回しになりがちですが、実は口腔内の環境が悪化すると命に関わる病気につながることがあるため、災害時の口腔ケアは非常に重要です。
避難生活では水が十分に使えず、歯みがきやうがい、入れ歯の洗浄が思うようにできなくなります。こうした環境では口の中に細菌が増えやすくなり、
むし歯・歯周病の進行
口内炎、口臭
入れ歯トラブル
など、さまざまな不調が起こりやすくなります。
特に気を付けたいのが**高齢者に多い「誤嚥性肺炎」**です。
飲み込む力が弱くなると、唾液や食べ物が誤って気管へ入ることがあり、そこに細菌が混ざっていると肺で炎症を起こします。
誤嚥性肺炎は2021年の人口動態調査で死因の第6位に入っており、命に関わる重大な病気です。
東日本大震災でも、発災後2週間ほどで肺炎による入院・死亡が急増し、災害関連死の約3割が呼吸器疾患だったという報告があります。
そのため、災害時ほどお口を清潔に保つことが重要です。
食後に水やお茶で軽くうがいをするだけでも細菌の増殖を抑えられます。
ハンカチやティッシュを湿らせて指に巻き、口の中を拭き取るのも効果的です。
歯みがきには汚れを落とすだけでなく、歯ぐきの血行を促すマッサージ効果があります。
舌や頬を刺激することで、粘膜の乾燥予防にもつながります。
唾液はお口の清掃作用を担う大切な存在です。
ストレスや水分不足で唾液が減ると、細菌が急激に増えてしまいます。
唾液を出しやすくする方法としては、
耳下腺(耳の下あたり)をやさしくマッサージ
頬をふくらませたりすぼめたりする体操
舌を口の中で大きく回す運動
などが効果的です。お口の筋トレにもなり、嚥下機能の維持にも役立ちます。
誤嚥性肺炎を防ぐため、夜間は必ず義歯を外しましょう。
睡眠中の外れ・誤嚥を防止でき、義歯の傷みや口内炎の予防にもなります。
避難生活では歯ブラシが手に入らないことが想定されます。
非常用袋には以下のものを入れておくと安心です。
避難先では歯ぐきが弱りやすいため、柔らかい毛の歯ブラシがおすすめ。
外出バッグ・車・職場にも予備を置いておくと役立ちます。
すすぎが不要で、少ない水でも使いやすいのが特徴です。
水がなくても使用でき、歯みがき後のうがい代わりにも使えます。
義歯を使用している方は忘れずに準備しておきましょう。
普段使っているサイズを非常袋に入れておくと安心です。
唾液分泌を促す
ストレスの緩和
むし歯予防
という3つの効果が期待でき、災害時の口腔ケアに非常に有用です。
避難生活では心身ともに負担がかかりやすく、つい口腔ケアが後回しになってしまいます。
しかし、口の中を清潔に保つことは、全身の健康を守るうえで欠かせない習慣です。
もしもの時に備えて日頃からケア用品を準備し、災害時もできる範囲でお口を清潔に保つようにしましょう。
医療法人凌和会 すが歯科・矯正歯科
★住所:〒571-0046 大阪府門真市本町7−18
★TEL:06-6900-4182
★公式ホームページ:https://www.suga-dent.com/
★グーグルマップ:https://goo.gl/maps/YSRhAJzsHfn
Post views: 1,175 views