2026/03/31
歯肉退縮、今すぐ治療すべき?様子見でいい?判断基準を解説
患者様から「歯が長く見えてきた」とご相談いただく際、問題が起きている部位をよく見ると、上顎・下顎の犬歯(糸切り歯)や第一小臼歯に集中しているケースが目立ちます。「なぜ前歯ではなくここだけ?」という疑問はもっともですが、これは偶然ではなく、解剖学的な理由があります。
歯茎は、その下にある歯槽骨の形状と密接に対応しています。骨が十分な厚みを持っている部位では、歯肉も安定した厚さを維持できます。逆に、骨が薄い部位では歯肉も薄くなりやすく、外力やわずかな炎症でも退縮が起こりやすいという関係があります。
上顎の犬歯は歯根が非常に長く、歯槽骨の唇側(外側)を根尖まで覆う骨がわずか1mm前後しかないことが珍しくありません。これは顎骨の形態として、犬歯部には骨隆起(出っ張り)はなく、むしろ窪んでいる(犬歯窩)構造によります。
下顎前歯部は、歯が正中方向に傾斜して並ぶため、歯根の唇側が顎骨の外側に突出した状態になりやすく、覆う骨が極めて薄い、あるいは「骨の窓(フェネストレーション)」がある場合すらあります。
第一小臼歯も同様に、犬歯と大臼歯の間という力学的に不安定な位置にあり、咬合力の集中を受けやすい部位です。
解剖学的に骨が薄い部位では、もともと骨に「窓状欠損(フェネストレーション)」や「切れ込み状欠損(デヒセンス)」が生じていることがあります。これらは症状がないため患者様は気づきませんが、こうした骨欠損がある部位の歯肉は退縮のハイリスクゾーンです。
矯正治療などで歯を外側方向へ移動させると、このリスクが顕在化することがあります。インビザラインなどのマウスピース矯正後に犬歯部の退縮が見つかるのも、こうした解剖学的背景と無関係ではありません。
解剖学的に不利な部位では、一般的な歯肉移植(結合組織移植)でも、移植した組織が定着しにくい場合があります。骨の裏打ちがないところに歯肉だけを移植しても、長期的な安定を得るためには骨幅の改善(骨造成を組み合わせる場合も)が必要なことがあります。
また、犬歯部の退縮に対するケアでは、電動歯ブラシでの擦過を避けること、犬歯誘導の咬合関係が正常に機能しているかを確認することも重要です。
歯肉退縮の部位は「たまたま」ではなく、解剖学的な骨の薄さというリスク因子を反映しています。特に犬歯・下顎前歯部の変化は早期に発見・対処することで、外科的治療を回避できる可能性があります。気になる部位がある方は、骨の状態まで含めた診査をお勧めします。
当医院では治療技術はもちろん、患者さまの心と向き合い診療していくことが大事と考えています。
それは
理事長 菅 良宜の
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい
という想いからです。
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執筆者
医療法人凌和会すが歯科矯正歯科
理事長 菅 良宜
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい
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