2026/03/26
歯肉退縮と全身疾患——糖尿病・骨粗鬆症・ホルモン変化が歯茎に与える影響
「歯茎が少し下がっているような気がするけど、痛みはないし、このまま様子を見ていいのかな?」
こうした疑問を抱える患者様は非常に多くいらっしゃいます。歯肉退縮は初期の段階では自覚症状が乏しいため、受診のタイミングが難しい疾患のひとつです。実際のところ、すべての歯肉退縮が即座に外科的治療を要するわけではありません。ただし、適切な判断なく放置すると、修復が著しく困難な状態まで進行してしまうケースもあります。
この記事では、歯科臨床で実際に使われる分類基準をもとに、「治療が絶対に必要な状態」と「定期観察で管理できる状態」の境界線を明確にお伝えします。
歯肉退縮の程度と治療の必要性を評価する際、歯科の現場では「Miller分類」と呼ばれる分類法が広く参照されています。1985年にP.D. Millerが提唱したもので、退縮の深さと周囲骨・隣接歯肉の状態を組み合わせて重症度を4段階(ClassⅠ〜Ⅳ)に分類します。
歯茎は下がっているが、歯を支える骨(歯槽骨)や隣の歯肉への影響はまだない段階です。原因さえ取り除けば、移植術によって歯茎の高さを100%近く回復できる見込みがあります。
退縮の深さはClassⅠより大きいものの、左右の骨や歯茎に影響が出ていない状態です。適切な外科処置(結合組織移植など)で100%近い回復が期待できますが、ClassⅠと比べると技術的な難易度が上がります。
退縮が隣の歯の骨や歯茎にまで波及している状態です。完全な回復は難しく、部分的な改善(50〜70%程度)を目指す治療になります。この段階での放置は歯の喪失リスクを高めるため、早急な対応が求められます。
退縮が著しく進行し、周囲の支持組織が大きく失われた状態です。軟組織の移植によって審美的改善は可能な場合もありますが、歯根の完全な被覆は困難です。場合によっては抜歯の選択肢も視野に入ります。
Miller分類のClassⅠに該当し、かつ以下の条件が揃っている場合は、すぐに外科処置を行わず、原因除去と定期観察を優先することがあります。
まず、原因となるブラッシング圧の過剰や咬合の問題がすでに是正されていること。次に、退縮が進行中ではなく安定している(数カ月の経過観察で変化がない)こと。そして、知覚過敏などの不快症状がなく、審美的な問題も本人が気にしていないこと。
ただし「痛みがない=治療不要」ではありません。ClassⅠであっても、若年者や前歯部の審美的問題が大きい場合は積極的な治療介入を検討します。
以下のいずれかに当てはまる場合は、早めに歯科への相談をお勧めします。
① 退縮の進行が止まっていない(半年で1mm以上変化している)。② 知覚過敏が日常生活に影響している。③ 根面う蝕(歯根部のむし歯)が生じている、またはリスクが高い。④ 矯正治療を控えており、歯根が十分な歯肉で守られていない。⑤ ClassⅢ・Ⅳに達しており、隣接組織への影響が明らか。
Miller分類は「今この瞬間の状態」を評価するものですが、臨床でより重要になるのは時間軸です。ClassⅠでも急速に進行しているケースは要注意で、逆にClassⅡでも5年以上変化がない安定した症例は経過観察の対象になりえます。
進行速度の評価には、過去の口腔内写真や歯科記録が非常に重要です。他院での治療歴も含め、できるだけ記録を持参してご相談いただくと、より精度の高い診断が可能になります。
歯肉退縮の治療判断は「退縮の深さ(Miller分類)」「進行の有無」「症状や審美的問題の有無」という3つの軸で評価されます。「様子見でいい」のはあくまで原因が除去され、進行が止まった安定状態のみです。少しでも変化を感じたら早めにご相談ください。
当医院では治療技術はもちろん、患者さまの心と向き合い診療していくことが大事と考えています。
それは
理事長 菅 良宜の
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい
という想いからです。
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執筆者
医療法人凌和会すが歯科矯正歯科
理事長 菅 良宜
治療理念
人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい
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