2025/05/23
VISTA(歯肉退縮術)の治療後の出血対応について
歯ぐきが下がってしまった部分を改善する治療の一つに「VISTA法」と呼ばれる歯肉移植術があります。これは、歯ぐきを健康的に美しく回復させるための高度な外科治療であり、術後の管理が結果に大きく影響します。
その中でもとくに注意していただきたいのが「喫煙」と「たばこの副流煙」です。喫煙習慣がある方や、身近なご家族が喫煙される場合は、治療後の傷の治り方や長期的な結果に深刻な影響を及ぼすことがあります。ここではその理由を詳しくご説明します。
1. 血流が悪くなり、治癒が遅れる
たばこに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があります。歯肉移植においては、移植した歯ぐきの組織に十分な酸素と栄養が届くことが非常に重要ですが、喫煙によって血行が悪くなると、それが妨げられてしまいます。その結果、歯肉がうまく生着しない・壊死するリスクが高まります。
2. 免疫力が低下する
喫煙は白血球の機能を低下させるため、傷口の感染リスクが上がります。VISTA法のような外科処置では、細菌感染の防止が非常に重要ですが、喫煙者では術後感染や炎症が起こりやすく、せっかく移植した組織が定着しにくくなります。
3. コラーゲン合成が阻害される
歯ぐきの再生にはコラーゲンというたんぱく質の生成が欠かせませんが、喫煙はこの合成を阻害するため、治癒の質自体が落ちる可能性があります。結果的に、期待した歯肉のボリュームや審美的改善が得られないことも。
はい、副流煙にも同様のリスクがあります。
実は、受動喫煙でもニコチンや一酸化炭素などの有害物質を吸い込むことになり、体内で同じように血管収縮や免疫抑制が起こります。つまり、自分が吸っていなくても、家族や職場の人が近くでたばこを吸っている環境にいるだけで、歯ぐきの治癒に悪影響を与える可能性があるのです。
VISTA法は、歯ぐきの見た目や健康状態を大きく改善できる素晴らしい治療法です。しかし、治療は外科的な処置だけで完了するわけではありません。術後の生活習慣が最終的な成功を左右します。
喫煙や副流煙の影響を軽く考えず、「たばこは歯ぐきにとって最大の敵」と認識していただければと思います。
あなたの治療効果を最大限に引き出すために、私たちも全力でサポートしますので、ご不明点や不安があればいつでもご相談ください。
当医院では治療技術はもちろん、患者さまの心と向き合い診療していくことが大事と考えています。
それは理事長 菅 良宜の治療理念人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたいという想いからです。
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執筆者医療法人凌和会すが歯科矯正歯科理事長 菅 良宜治療理念人生を変える歯科治療を通じて患者様の人生を良くしたい
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