2025/06/12
喫煙がインプラント治療に及ぼす悪影響とは?
ACTILINK Rebornは歯科用金属(歯科用インプラント材や歯科補綴)表面に60秒サイクルのプラズマ照射処理を行うことで不純物を取り除き、
対象物の接着性や親水性を高めるPlasmapp社製の真空プラズマ照射機です。
アクティリンクリボーンのBio-RAP技術は、UVやArgon Plasamaと比較しても50%以上のHydroCarbon(炭化化合物)を除去洗浄します。
※韓国KAIST調べ
また接着表面へのタンパク質の初期付着も多いことがSejong大学によって確認されました。
※表面処理工程最適化開発及び検証のための生態親和性評価(世宗大学校・産学協力団 2020年)
ある論文で、市販されている17種類のチタンインプラントを対象に、「大気圧プラズマ処理(APプラズマ)」を行うことで、インプラント表面の性質がどのように変化するかを調べた研究があります。APプラズマとは、空気中で使用できる低温プラズマ処理技術で、高エネルギーを持ち、わずか数秒で処理が完了するという特徴があります。この技術により、インプラントの表面に親水性(水となじみやすい性質)を付加することができ、インプラントの生体親和性の向上が期待されています。
従来のUV処理でも同様の効果は得られますが、APプラズマは処理時間が非常に短く、大気中でそのまま処理できるという利便性があります。これにより、手術直前にインプラントを簡単に処理できるため、臨床応用にも非常に適していると考えられます。
結論として、本研究は大気圧プラズマ処理がチタンインプラントの表面性状を短時間で大きく改善し、特に超親水性を簡便に付与できることを示しており、今後の歯科インプラント治療における有用な技術となる可能性を示唆しています。
<参考資料 市販インプラントの表面性状に及ぼす大気圧プラズマ処理の効果 著:松崎紘一>
難しいお話になりましたが、インプラントの表面にある不純物をACTILINK Rebornのプラズマ照射をすると、それらを除去することができるのでインプラントが身体になじみやすくなり脱落リスクを軽減できるというものです。
インプラント治療では、人工歯根と骨がしっかりと結合する「オッセオインテグレーション」が成功の鍵となります。
この分野で発表された最新の国際論文
「The 3D theory of osseointegration: material, topography, and time as interdependent determinants of bone-implant integration」
(PMID: 40751787、国際インプラント歯科学誌、2025年8月2日掲載)では、インプラント成功のための3つの重要な要素が示されています。
1.素材(Material)
生体適合性の高いチタンやチタン合金が基本。
2.表面形状(Topography)
表面を微細に加工することで骨との密着性を向上。
3.時間(Time)
チタン表面は製造から時間が経つと“生物学的老化”が起こり、炭化水素が付着して親水性が低下します。
この変化は骨との結合力を弱める要因になりますが、適切な処理で回復が可能です。
当院の理事長は、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に赴き、インプラント生物学の第一人者である小川教授から直接指導を受けました。
その中で学んだのが、インプラント表面の「化学的活性」を回復させるためのプラズマ照射技術です。
この技術は論文でも示されている“時間”の要素に直結します。
プラズマ照射によって表面に付着した炭化水素を除去し、超親水性の状態にすることで、骨細胞やたんぱく質が付きやすい環境を整えます。
・骨との初期結合をスピードアップ
・治癒期間の短縮が期待できる
・インプラントの長期安定性を向上
・動揺や脱落のリスクを軽減
多くのインプラントは、出荷から埋入までに表面が経時的に劣化しています。
当院では埋入直前にプラズマ処理を行い、「骨との結合に最も有利な状態」で埋め込むことを徹底しています。
・最新論文(PMID: 40751787)の科学的根拠に基づき、時間による表面劣化を克服
・理事長がUCLAで小川教授から直接学んだプラズマ照射技術を導入
・骨との結合力を最大限に引き出す治療体制
インプラントをご検討中の方は、科学と経験の両面から支えられた当院の治療を、ぜひ一度ご相談ください。
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