2024/08/19
いびきの運動療法について
むし歯が無ければ歯周病にもならない。というイメージがある方もいるかもしれませんが、
むし歯が無くても歯周病になることもあります。むし歯になりにくいから歯医者には長い間通っていない、
という人ほど手遅れの状態になりやすく、注意が必要です。
・むし歯、歯周病は別の病気
むし歯と歯周病は原因となる細菌の種類が異なる別の病気です。
なので、むし歯は無くても歯周病にはなる可能性があります。
むし歯は、むし歯菌が出す酸によって歯質が溶かされて穴が開く病気。
歯周病は歯周病菌によって歯周組織(歯ぐきや歯を支えている骨)が破壊されていく病気です。
むし歯も歯周病も原因はプラーク(歯の表面に付いている細菌の塊)です。
ブラッシングでプラークを落としきれなかった場合、歯の表面に細菌がずっといることになり、
細菌が酸を出して歯を溶かすとむし歯に、歯と歯ぐきの間で炎症を起こすと歯周病になります。
・むし歯になりにくい人ほど注意が必要
歯の質や体質によってむし歯になりにくい人は、実際にいます。
唾液の分泌量が多くむし歯に対する防御能力が強い人や、
歯の表面のエナメル質が丈夫で酸の攻撃に対して耐性が強い人は、むし歯になりにくいのです。
むし歯になりやすい人は定期的に歯科医院へ通っている方が多いので、定期検診などでむし歯や歯周病の知識、
正しいブラッシング方法など、予防に関する指導を受けられますし、お口のトラブルにも早く気づくことができます。
しかし、むし歯になりにくい人は定期的に受診される方は少なく、歯周病の発見が遅れがちです。
歯周病は自覚症状のないまま進行する病気なので本人が気付かないまま進行してしまい、
自覚症状が出てから受診した時にはすでに手遅れになっていることもあります。
・見落としがちな歯周病の症状
歯周病の自覚症状の中に、歯茎の腫れや出血があります。
歯茎が腫れたような気がするけれど、しばらくすると治った。という経験はありませんか?
プラークの付着量が増えて細菌が増えてしまった時や、体調不良や疲れから免疫力が弱ったときに、
歯茎が腫れた感じがしたり、出血や痛みなどの自覚症状が現れます。
しかし、ブラッシングによって細菌量が減ったり、体調が改善し免疫が回復すると、
次第に炎症が治まり、自然と症状がなくなったように感じることがあります。
症状がなくなると、治ったように感じてしまうかもしれませんが、腫れが引いたとしても歯周病が治ったわけではありません。
免疫が症状を抑え込んでいるだけなので、きちんと治療を受けないままでいると、
歯茎の炎症が慢性的なものとなり、歯を支えている骨が徐々に溶けていきます。
放置するのではなく、早めの歯科受診が必要です。
・むし歯、歯周病の予防
むし歯も歯周病も原因はプラークなので、しっかりと歯磨きを行い、プラークを除去することが大切です。
そして定期検診でプロのケアを受けることもとても大切です。
むし歯が無くても定期検診に通うようにしましょう。
執筆者:院長 森川貴史
医療法人凌和会
すが歯科・矯正歯科 門真守口院 大人こどもクリニック
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